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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2015年11月

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2015.11.22 ヨギナミの家



 週明けに所長んとこ行かね?

 双子の兄探しに。



 携帯に佐加から何か来ていると思ったらこれだ。しかも、



 悪い子だからさー、

 閉じ込められてんのかもよ。

 廃墟に住んでるのもそのためじゃね?

 うちらが正面から入って、

 そのスキに杉浦に中探らせね?

 捕まってもどうせホソマユだし。



 最後の一行に笑いつつ、ヨギナミは困っていた。

 あの杉浦がそんな話に乗るだろうか?と思っていたら、



 違法性は高いが、たいへん興味深い。

 火曜に決行しよう。



 というメールが杉浦から来た。佐加はすでに手を回していたらしい。



 見つからないと思うけどなあ。



 反対できなかったが、ヨギナミはあまり乗り気ではなかった。あの誰だかわからない人は、自分ではなく所長の番号を自分に教えた。たまにしか現れず、所長と一緒には絶対に出てこない。



 閉じ込められてるとしても、廃墟の中じゃない。



 それを佐加や杉浦に言っても、あの二人は自分の目で確かめるまで気がすまないタイプだ。やらせておくしかない。



 また藤木に止めてもらおうかな。



 ヨギナミは藤木の自宅番号を打って、少し迷ったが、結局かけるのはやめた。

 自分があそこに行ってみたくなったから。

 それに、佐加の変な想像が当たっている可能性も、0では、ない。





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