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ビルダー・ライフ―異世界はものづくりに満たされて  作者: M・G・
第1章―コンクゲート編―
6/11

第6話―戦士ボルカー登場

男の戦士は荒れた大地を歩いていた。


食料も残りわずか。重い武器や鎧が体力を奪っていく。


魔物の集団が近くの森に入っていくのを目にする。


100近い数の魔物たち。男は思った。もしかすると、人がいるのではないか、と。

村で魔物の攻撃が始まった。


破壊担当のブラウニー軍団、殺しのガイコツ軍団が波打って攻めてきた。


ケントの斬り、ソウカの魔法、かりんのゴーレムの攻撃、ライナの弓術、リリアンの翻弄。


何度かの波打ち攻めは、夕方まで続いた。


最後の敵が倒され、戦いは終わった。


拠点の村は無傷で守りきり、一度目の決戦は勝ちを収めた。


夜になり、勝利の祝いで村は賑わっていた。


そうしていると、外のほうで誰かが歩いてくるのを目にした。


戦士のような男は村の手前で倒れる。


戦士を家の中で休ませると、水を飲ませてあげた。


戦士の男「ちゃんとした家で休むのは初めてだ。ここはいったい?」


ケントは、ここに村を作って人々の安寧の地を築いていると話す。


戦士の男「私はボルカー。しばらく安住の地がなかった。魔物退治と家を一軒作ってもらえたら、ここに落ち着きたい」


ボルカーは疲れが出たのか、ぐったりと眠る。


10人の人がこの村に住むこととなり、村はまた少し再興した。


女神ガイア「人々が集まるのは、私も嬉しいことです。しかしながら、先日の魔物集団に、いえ大陸を支配している者に目を付けられました」


戦闘のできる人が増えたことも、脅威が増すことと同じで、女神ガイアの言ったことを理解する全員。


フェンリルのガルガ「我は戦闘が起きる一刻前、我と同じ志のある魔物たちがいることを知った。魔物の集落だ」


ケントは頷く。夜も深まってきた。皆はそれぞれの家や部屋に向かい、眠りにつく。


翌朝になり、ライナは櫓に、ボルカーはケントに家を作ってもらった。そのボルカーは村の警備を担当した。


リリアンは皆の武器を作るために、鉄や銅のある鉱山に潜った。


フェンリルのガルガは魔物の集落ゴブリン村に走った。


それぞれができることをやる中、かりんは村の近くの池に立ち寄る。


そこに、一匹の大きな亀がいた。


亀「お嬢ちゃん、悩みを抱えておいでだ。どうしたかね?」


仙人のような亀は後ろ足を使って二本足で立ち上がる。亀は棒を掴んで老人のように歩く。


かりん「村にたくさんの人が来ました。皆さんはとても頼もしいですが、私は何もできません」


仙人の亀は考える。


仙人の亀「わしはヤートルじゃ。それは、のー。お嬢ちゃんは皆に守られているからじゃ。今は色々な人と話して、知識を得るがよい。お嬢ちゃんなら、必ずいい道を導き出す」


亀のヤートルにかりんはお辞儀し、その場を去っていく。


女神ガイア「さすがは、四神の元亀ヤートル様ですね」


女神ガイアがヤートルの前に立つ。


ヤートル「天空人の女神か。今のわしに、四神の力はない。目覚めたのも、つい最近じゃ」


女神ガイア「ものづくりの杯に再び水が溜まり始めました。この大陸を支配する魔物の統べる者がいなくなれば、守護をお願いしたいのですが?」


ヤートルは石の椅子に座る。


亀のヤートル「奴はあれを持っている。守護ができるかは、あれを取り戻してからじゃ」


分かりました、と女神ガイアは去る。


ものづくりの杯に、ぽちゃんと水が落ちる。杯は一定の量の水が満たされたことで、その杯の大きさを広げる。


          ー第7話に続く―

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