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ビルダー・ライフ―異世界はものづくりに満たされて  作者: M・G・
第1章―コンクゲート編―
1/11

第1話―異世界の崩壊―

かつて、この世界は多くの街や大きな高層都市で、5つある広大陸すべてに溢れていた。


しかし、ゆっくりと確実に魔物の数が増大し、強力な怪物が少しずつ小さな村や町を潰していき、


やがて、英雄が現れぬまま、人々は魔物から逃げるように世界から姿を消した。


高層の商業都市は、人々の活気が消えて改築が行われないことで荒廃し、崩れて無くなっていった。


世界は闇に覆われ、唯一残った荒れ果てた村が、下級の魔物に襲われていた。


少女「まもの、こわい。おなか空いた」


狂暴化したヘルハウンドが、少女の匂いを見つけて近づいてきた。


少女は怯え、ヘルハウンドに見つかる。


そこに、見知らぬ少年少女の2人が助けに入る。


怯えた少女は声が出なかった。その隣に、神々しさを放つ女性が手を伸ばす。


「ごめんね、遅くなって。怖かったでしょう?」


少年「ガイア様、早くその娘を!」


少女「光のころもよ、辺りを包め!ミスト・バリア!」


少年はヘルハウンドに斬りかかり、少女は村全体に暖かい光を照らす。


震えが止まった村の少女は、暖かい光で気を落とし、安心した寝息を立てる。



村に光が包む数十時間前。


ここは地球。だが、並行世界の地球。


少女「ケント、またゲームしてる!」


建図「うわっ!ソウカ!勝手に入ってくるなよな」


少年の名は、御剣(ミツルギ) 建図。クラフトやシミュレーションのゲームを主に好きでプレイしている。


少女の名は、富産(とみうみ) 創華。お花、手芸、魔法少女のアニメ、漫画が大好き。建図の幼なじみ。


ソウカ「ノックしたよ~だ!おばさんも、廃人にならないように注意してね、って頼まれたし」


ケント「分かった、わかったよ。時間も良いし、マジメートにでも行こうぜ!」


二人が階段を降りてくるのを見て、ケントの母は顔をニヤニヤして、


「二人でデートかい?夕方は、創華ちゃんの家族も来て、お鍋とカラオケのパーティーだから、ちゃんと帰っておいでね。ふふふ、うふふふ」


ケントはガックシくる。


今日は月に一度の両家の団欒だ。両家は代々縁もあり、顔馴染みで仲が良く、交友が元号が変わった今も続いている。


「はいはい、分かってますよ~」


ケントは手を振って、ソウカと一緒に家を出る。


「ところで、私はマジメートに漫画の新巻とアニメのディスクだけど、ケントは何?」


ケント「僕は、ドラゴンバスタークラフターズ3のゲームだよ」


以前はアクションRPGものにはまって、ソウカ以外の男友達と競ってレベル上げて遊んでいたが、クラフトもののゲームが流行り出してからは、熱中して神チューブに実況したりして遊んでいる。


ケントは新しいゲームを思い浮かべていたが、突如大きな地響きが周りに起きた。


道は崩れ、ビルは倒壊。信号はショートし、あちこちで火災が発生していた。


「逃げるぞ、ソウカ!」


ソウカの手を取り、ケントは安全な場所を探す。けれど、また大きな地震が発生して、二人を軽く飲み込むほどの空洞化で地面が割れる。


二人は足場を取られ、割れた地面に吸い込まれる。


目覚めると、ソウカは意識を失っていて、周りは教会らしき建物の中。


「お目覚めですか、世界を壊された異世界の人」


そこに、見知らぬ女性が立っていた。彼女は、女神ガイアという。


        ―第2話に続く―

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