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【揺花草子。】(日刊版:2020年)  作者: 篠木雪平
2020年02月
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【揺花草子。】<その2936:リスク管理。>

 【揺花草子。】<その2936:リスク管理。>


 Bさん「各所で話題の『麒麟がくる』ですがね。」

 Aさん「うん。」

 Cさん「なかなか評判がいいみたいね。

     『マムシの道三』のマムシっぷりとか。」

 Aさん「マムシっぷりってどう言う事ですかね。」

 Bさん「初回を観た時はさ、画面のビビッドさにすごく驚いたよ。

     『え、この色で最後までやるの?』って思った。」

 Aさん「あ、それはぼくも思ったなあ。

     戦国時代前夜と言う重苦しい時代を扱いながらも

     ものすごい鮮やかな画作りだよね・・・」

 Cさん「案の定『大河らしくない』とか文句を言ってる人たちはいるみたいだけどね。」

 Aさん「まあ・・・視聴者的には別に誰が何を言おうと自由ですしね・・・」

 Bさん「とは言え、このところ大河は受難続きです。」

 Aさん「受難。」

 Cさん「まあ端的に言えば出演者の不祥事によるものね。」

 Aさん「あぁ・・・そう言う話ですか・・・。」

 Bさん「昨年の『いだてん』でも重要なポジションの役者さんが

     不祥事で降板したり出演シーンを削る編集を余儀なくされたけど、

     『麒麟がくる』でも OA 開始前から需要な役どころの役者さんが不祥事で降板、

     OA 開始がずれ込むと言う大きな痛手を負いました。」

 Aさん「うーん・・・。」

 Cさん「制作側は役者さんに対する『身辺調査』をこれまでにないほど強化して

     色相がクリアであることを十分に確認してからキャスティングする事を

     強いられていると言われているわね。」

 Aさん「そんなシビュラシステムの色相チェックみたいな言い方。」

 Bさん「とは言っても、やっぱり清濁入り乱れる魔窟の如き芸能界では

     脛の傷を上手に隠している人、叩けば埃が出る人もいるのでしょう。

     そんな人たちの暗部が明らかになる事だってあり得る話です。」

 Aさん「まあ。」

 Cさん「大河ドラマみたいな予算規模も視聴者の期待も大きいコンテンツで

     そう言う事態に見舞われてしまったら取るべき方策は数少ないわね。」

 Aさん「そうですねえ。

     コンテンツごと盛大に爆死とはいかないですし、

     やっぱりキャスト変更の上で撮り直し、編集で出演シーンのカットとか、

     そう言うくらいしかできないですよね・・・。」

 Bさん「他に考えられる事と言えば・・・」

 Aさん「言えば?」


 Bさん「翌週冒頭で唐突なナレ死とか。」

 Aさん「視聴者が度肝抜かれるやつだ!!!!!」


 そんな事にならない事を祈るばかりです。

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