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【揺花草子。】(日刊版:2020年)  作者: 篠木雪平
2020年11月
319/364

【揺花草子。】<その3216:何らかの懲罰が下る。>

【揺花草子。】<その3216:何らかの懲罰が下る。>


Bさん「今日は11月16日と言う事で良い疲労、

    つまり心地良い疲労感について考えたいと思う。」

Aさん「考えたいと思う。」

Cさん「阿部さんみたいにちょっとでも疲れる事は全力で忌避する勢には

    心地良い疲労なんて都市伝説ぐらいに思うかもだけどね。」

Aさん「ぼくがちょっとでも疲れる事を全力で忌避する勢だと

    話した事なんてありましたかね?」

Bさん「阿部さんの考える心地良い疲労感とは

    どう言うものだろうね?」

Aさん「えー・・・そうだな。

    疲れるは疲れるんだけど、

    それと同時に大きな達成感とか充足感を得られるみたいなじゃない?」

Cさん「なるほどね。

    阿部さんには縁がない事だけれども、

    大きな仕事を成し遂げて満足感の中で一人グラスを傾けるとか?」

Aさん「何故ぼくに縁がないと言い切れるんです?」

Bさん「登山なんかがそう言う感じだよね。

    道中は辛いしキツいんだけれども、いざ山頂に到達し

    雄大な景色を眺めると疲れも一気に吹き飛ぶみたいな。」

Aさん「あぁ、うん。そう言うのあるね。」

Cさん「そして稜線から昇る朝日に見入りながら

    『いつかまた2人で来ようね』と誓い合うわけよね。」

Aさん「それは谷川岳のお話ですねえ。」

Bさん「ぼくはあんまり得意じゃないけど、ジョギングとかランニングとかで

    良い感じに汗をかいた後なんかも心地良い疲労感と言えるかもね。」

Aさん「んん。なるほど。」

Cさん「ぼくには縁遠いアクティビティだなーって顔をしてるわね。」

Aさん「余計なお世話です!!」

Bさん「きっと旅とかもそうだと思うんだよね。

    移動で疲れるけれども、お宿に入り美味しいお食事や

    気持ち良い温泉で心と体を癒されるみたいな。」

Aさん「ふむふむ。」

Cさん「今のは外ロケおねだりよ。」

Aさん「マジですか予算!!!」

Bさん「そう言うのではないっ!////

    と・とにかく、そんな風に、心地良い疲労感と言うものが

    世の中には存在すると言う話ですよ。」

Aさん「はぁ・・・。」


Bさん「さしずめ阿部さんにとっては

    登下校中の幼女を追っかけ回して

    キャーキャー言われた後の

    何物にも代えがたい充足感って感じかな。」

Aさん「そんなアクティビティは経験ないけれども!!!!!」


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