表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2020年)  作者: 篠木雪平
2020年10月
289/364

【揺花草子。】<その3186:FF/FFG。>

【揺花草子。】<その3186:FF/FFG。>


Bさん「『雪国はつらいよ条例』あるじゃないですか。」

Aさん「ありませんよ?

    それは教科書史に残る歴史的誤植だよ?」

Cさん「阿部さんは相変わらず話の腰折り3段ね。」

Aさん「そんな珍妙な競技の段位を取得した覚えは無いんですけど。」

Bさん「ありませんってのは分かってるよ。

    阿部さんが言った通りこれは『雪国はつらつ条例』と言う条例を

    教科書出版社が『雪国はつらいよ条例』と

    誤植してしまったと言う事件だね。」

Aさん「うん・・・おぉ・・・。」

Cさん「どこの条例か分かる?」

Aさん「えっと・・・岐阜だか長野だかじゃなかったでしたっけ。

    東北ではなかった気が。」

Bさん「残念、違います。

    新潟県中里村、今は吸収合併されて十日町市の一部だけど、

    その中里村で1988年に成立・施行された条例だよ。」

Aさん「あぁ・・・新潟だったっけ・・・。」

Cさん「日本有数の豪雪地帯である新潟県の山側の地域にあって、

    冬の間は深い雪に閉ざされる村であっても、

    村民がはつらつとした活力ある村づくりを目指そうと言った

    理念を掲げいろいろ村おこしを頑張ったんですって。」

Aさん「なるほど。」

Bさん「で、件の『雪国はつらいよ条例』ですよ。

    さっきも言った通り『雪国はつらつ条例』は1988年施行だけど、

    この話題が教科書に載ったのは2002年出版の中学校公民の教科書。

    そこに『中里町』の『雪国はつらいよ条例』と掲載されてしまった。」

Aさん「自治体の名前も間違ってたのか・・・。」

Cさん「ネットニュースとかだともう

    『こんなの隣の席の人に1回読んでもらえばすぐ気付くでしょ』

    みたいな誤植とか所謂てにをはのミスとかは割と頻発するけど、

    教科書で誤植が起こると言うのはかなり衝撃よね。」

Aさん「確かに、そうかもです。

    教科書なんてもう100人体制ぐらいで校正してそうなイメージですもん。」

Bさん「はは、確かにそう言うイメージはあるかもね。

    少なくとも二重三重のチェックはされてると思うんだけど、

    それでも『雪国はつらいよ条例』はそのチェックをすり抜けてしまった。」

Aさん「うーん。」


Bさん「歴史の教科書で

    近現代史における海戦に関する記述で

    『フリゲート』を『ブリジット』と誤植するのも

    ワンチャンあるんじゃないかと思ってるよ。」

Aさん「ないと思うよ・・・。」


 そう言う艦種がある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ