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【揺花草子。】(日刊版:2020年)  作者: 篠木雪平
2020年09月
254/364

【揺花草子。】<その3151:んなぁ~~~~~。>

【揺花草子。】<その3151:んなぁ~~~~~。>


Bさん「いたちのたぬき。」

Aさん「んー・・・?」

Cさん「知らない?」

Aさん「いえ、知ってますけど・・・

    ピタゴラの、で良いんですよね?」

Bさん「そう、それ。」

Aさん「やっぱりそれなんだ。」

Bさん「『いたちのたぬき』で『いち』、

    『かにのかとり』で『に』、

    『さんまのまつり』で『さん』

    だよね。」

Aさん「うん、そうだねえ。」

Cさん「でもこの曲がピタゴラスイッチで初めて公開された頃は

    『さんまのまぬけ』で『さん』だったのよ。

    それがいつしか『さんまのまつり』に改変されちゃったの。」

Aさん「あれまあ。」

Cさん「きっと

    『マヌケとは穏やかじゃあないな・・・マヌケがァ・・・』

    と言うクレームが来たに違いないわ。」

Aさん「なんですかそのクレームは DIO 様が出して来たんですか?」

Bさん「で、4以降だけど、

    『おはしのおはなし』『たまごとるタマ』『ふろくふとる』

    『バナナのバトル』『はちまきまきとる』『きゅうりのリトル』

    そして『ジュースのストロー』と言う展開じゃない。

    ジューーー。」

Aさん「ジューーー。唐突だな。

    でもまあ、そう言う展開だね。」

Cさん「この唄は、ある単語から特定の文字を取り払う事で

    数字になりますよ、と言うところが面白いのよね。

    『いたち』から『た』を抜くと『いち』になります、

    『かに』から『か』を取ると『に』になります、と言う具合に。」

Aさん「そうですね。」

Bさん「けど、阿部さん良く良く見て欲しい。

    『いたち』から『た』を『抜く』、『かに』から『に』を『取る』。

    『さんま』から『ま』を『釣り上げる』、

    『おはし』から『おは』を『なしにする』と言う流れだよね。」

Aさん「うん、そうだね。」

Cさん「問題はそれ以降よ。

    『たまご』から『たま』を『取る』、『ふろく』から『ふ』を『取る』、

    『バナナ』から『バ』を『取る』、『はちまき』から『まき』を『取る』、

    『きゅうり』から『り』を『取る』、『ジュース』から『ス』を『取る』。

    5以降の数字は全て『取る』と言う動詞になっているわけ。」

Aさん「んん、そうですねえ。」

Bさん「これはちょっと工夫が足りないと言わざるを得ないよ。

    『取り除く』『あったものを無い状態にする』と言う動詞は

    他にもいろいろあるはずだ。」

Aさん「うーん・・・。言われればそれはそうだけど・・・。」

Bさん「6回連続で続く『取る』を、せめてその真ん中ぐらいでは

    何らかの変化を加えて欲しかった。」

Aさん「真ん中ぐらいと言うと、7か8あたりでと言う事?」

Cさん「その通りよ。もう少しうまいやつがあったと思うの。」

Aさん「と言いますと・・・?」


Bさん「『ナナチの血抜き』とか。」

Aさん「怖いね!!???」


 もふもふしてる。

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