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【揺花草子。】(日刊版:2020年)  作者: 篠木雪平
2020年07月
229/364

【揺花草子。】<その3126:虎視淡々。>

【揺花草子。】<その3126:虎視淡々。>


Bさん「毎度お話ししていますが今日は八月十八日の政変の日。」

Aさん「んん。」

Cさん「もちろん旧暦8月18日だから今の暦で言えば9月末くらいなんだけどね。」

Aさん「でしょうさ・・・。」

Bさん「この話はぼくらも今まで何度かしたことがあって、

    会津・薩摩ら公武合体派が長州ら過激な尊攘派を

    今日から追放したと言う夏イベでしたね。」

Aさん「夏イベって言うなよ。

    なんでそんなスマホゲーの期間キャンペーンみたいな言い方。」

Cさん「あら良いわね。

    英語の campaign には戦役とか作戦行動とかの意味もあるから

    意外と良い言葉選びだったわ。」

Aさん「・・・それはどうも・・・。」

Bさん「で、この事件が発生したのは1863年、文久3年なわけだけれども、

    この頃の京と言うのはそれはもうキナ臭いと言うか、

    一触即発の空気がそこかしこに充満していたわけですよ。」

Aさん「うーん・・・まあ、そうだよねえ。」

Cさん「のちに新撰組と呼ばれる事になる壬生浪士組の皆さんも

    活躍の場を求めてギラついていた頃よね。」

Aさん「ギラついてたとか随分な言いようですね。」

Bさん「言っても街中を歩いていればそれぞれの派閥の人々が

    予期せず遭遇してしまう事もあったんじゃないかと思うんだ。」

Aさん「あったかも・・・知れないねえ。」

Cさん「そしてそんな中で、ピリピリしながらも表面上は笑って見せて、

    その実お互いの腹の探り合いなんかもあったんじゃないかと思うわ。」

Aさん「それも、まあ、あり得そうな話です。」


Bさん「『おたくら何や良くないこと企んどるん?』

    『せえへんせえへん。政変なんかせえへん。』」

Aさん「語るに落ちる!!!!!」


 どこ藩の人ですか?

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