表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2020年)  作者: 篠木雪平
2020年07月
184/364

【揺花草子。】<その3081:自分大好き。>

 【揺花草子。】<その3081:自分大好き。>


 Bさん「今日は7月4日なのでなよ竹のかぐや姫の話でもしようかな。」

 Aさん「ん、おう。」

 Cさん「最近ポンコツ感著しいわよね。」

 Aさん「それは違うかぐや様ですね。」

 Bさん「かぐや姫と言えば生まれた時は阿部さん好みの幼女だったのに

     たった3ヶ月で美女に成長してしまったと言う

     阿部さん的にはかなり空気の読めないキャラだよね。」

 Aさん「何言ってくれてんの?」

 Cさん「そして男を選り好みするために無理難題を吹っ掛ける悪女でもあるわ。」

 Aさん「いやそれは違うのでは!?

     確かに無理難題でしたけれども、あれは別に選り好みしてるのではなく

     近い将来月に帰らねばならないと言う運命のためだったでしょ?」

 Bさん「ふむ。確かにその側面はある。

     いずれ月に帰らねばならない身、地上で色恋に耽る事はできない。

     なので、男たちには絶対に入手不可能なトレジャーを要求し、

     遠回しな拒絶をして見せたわけだ。」

 Aさん「んー・・・まあ・・・。」

 Cさん「けれど、男と言うものは愛にかけては基本的に蛮勇だわ。

     絶対に無理と思われるような要求であっても、

     自分ならなんとかできるかも知れない、それこそが愛に報いる道だと

     根拠のない自信や意味不明の自己陶酔に駆られて

     現実度外視の挑戦をする事に躊躇しないものよね。」

 Aさん「カトリーヌさん随分辛辣じゃないですかね・・・。」

 Bさん「そう言う蛮勇の結果、命を落としてしまう事だってあり得るわけだ。」

 Aさん「それは、まあ、そうだねえ。

     実際かぐや姫が要求したトレジャーの中には

     かなり危険な冒険をしなきゃ手に入らないと目されたものもあったしね。」

 Bさん「つまりかぐや姫は、自分が相手を拒絶すると言う目的のためには、

     相手が死んでも良いと思っていたわけだ。」

 Aさん「えっ!! そ・それはあんまりな解釈では・・・!!!」

 Cさん「だってそうじゃない。

     さっきも言った通り男は愛とかロマンのためなら死をも厭わないわ。

     絶対に手に入らない危険なものを探させて、

     その結果死んでしまっても構わないと

     かぐや姫は思っていたと言う事になるじゃない。」

 Aさん「いやー・・・そうなんですかね・・・。」

 Bさん「そう言う意味では、かぐや姫はなかなかに性悪だ。」

 Aさん「うーん・・・。」


 Bさん「まあ言ってもももかっぱちゃんほどではない。」

 Aさん「唐突な飛び火!!!!!」


 あの子はガチの性悪ですから・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ