【揺花草子。】<その3058:仮面をかぶる。>
【揺花草子。】<その3058:仮面をかぶる。>
Bさん「今日からは特にディレクションがないよ。」
Aさん「ないのかよ。それはそれでどうかと思うよ。」
Cさん「我々は高度な自治を勝ち取ったのよ。」
Aさん「何でそう言う無駄にキナ臭い言い方するんです?」
Bさん「なので今日は最大限自由を謳歌するつもりでいる。」
Aさん「いやー・・・きみらは普段から良いだけ自由だけどな・・・。」
Cさん「とは言え、自由には責任が伴うものだわ。
我々はディレクションからの解放と言う自由と引き換えに、
適切な話題を選び収録を盛り上げる責任を負う事になったのよ。」
Aさん「適切な話題を選び収録を盛り上げる。」
Bさん「そしてその責任の一端は阿部さんにも等しく課されている。」
Aさん「ここに来て急に重い話になった!!」
Cさん「阿部さんはそこらへん当事者意識が足りてないわね。
何となく話に乗っかって2,3言話して
仕事した気になっているってんだから
全く以て仕事をナメているとしか思えないわ。」
Aさん「随分酷い言われようですね!!!」
Bさん「阿部さんもまた、我々【揺花草子。】を構成する
重要なピースのひとつだと言う事だよ。
我々は4人揃って初めてワンチームなわけだよ。」
Aさん「そう言うバズワードを得意気に差し込んでくる姿勢。」
Cさん「バックアッパーの確保が喫緊の課題ね。」
Aさん「バックアッパーを確保しようとしないでください!!?
今までだってこの体制のまま
うまくやって来られてるじゃないですか!!」
Bさん「うまくやって来られていると思っているのは
阿部さんだけ説もあるよ。」
Aさん「マジでか!!
きみらは腹に一物抱えながら毎回収録に臨んでいたのか!!」
Cさん「そうよ。
阿部さんの何気ない一言に思わず押し込まれたり、
ちょっとしたしぐさに気恥ずかしそうにしたり、
そんなブリジットの表情ひとつひとつも
全て阿部さんへの辟易にも似た気持ちを覆い隠しながらの
ものだったわけよ。」
Aさん「そんな悲しすぎる真実を押し付けないでくれません!!?
明日からどんな気持ちで収録に臨めばいいのか
分からなくなりますよ!!!」
Bさん「そのへんは特に心配しなくていい。」
Aさん「えっ・・・そうなの? そう・・・なのか・・・。」
Bさん「そこらへんを演じるのはぼくら得意だから。」
Aさん「演じる!!!!!」
演技派。




