【揺花草子。】<その3024:チェックワンツー。>
【揺花草子。】<その3024:チェックワンツー。>
Bさん「今日は5月8日なのでゴッパーの話でもしようかな。」
Aさん「ゴッパーて・・・あのゴッパー?」
Cさん「あのゴッパーよ。」
Aさん「話題が専門的すぎません?」
Bさん「そうかなあ。
別にマニアックと言うほどでもないと思うんだけど。」
Cさん「そう言うなら阿部さんゴッパーの説明をよろしく。」
Aさん「えっと・・・つまり、アレですよね。
ご存知 SHURE の SM58 ですよね。
ステージマイク機材として定番中の定番とされている・・・」
Bさん「うん、そう。その SM58 の通称がゴッパーと言うわけだね。」
Aさん「やっぱりそのゴッパーだったんだ・・・。」
Cさん「初めてゴッパーが世に出たのは1966年だそうよ。
なんともう50年以上に渡り業界のデファクトスタンダードの座を
保ち続けていると言う事になるわね。」
Aさん「そんな昔から!! それはすごいですね!!」
Bさん「これまでちょいちょい話した事があったけれども、
ぼくは小学生の頃放送委員会に所属しててね。
キャスター班と言うポジションだったわけですよ。」
Aさん「あぁ・・・『ブリジットの晴れときどき☆ドキドキ』・・・」
Cさん「そうそう。『ブリジットの晴れときどき☆ドキドキ』。」
Bさん「また番組名を連呼!!////
と・とにかく、そう言う経歴があるから、
音響関係の機材の事、人並みより少しだけ詳しいの。」
Aさん「あぁ。なるほど。
放送委員会でも SM58 を使ってたって事?」
Bさん「スピーチ用途としてもとても幅広く使われてるからね。
ぼくがいた学校でも何本かあったと記憶している。」
Aさん「ふむ。」
Bさん「でさ、ちょっと専門的な話になっちゃうけど、
ステージ用として広く使われる SM58 はスイッチがないよね。」
Aさん「あ、そうだね。
マイクのオンオフは PA 側で巻き取る設計だよね。」
Cさん「でも、カラオケ用のマイクとかが代表的だけど、
世にある民生用のマイクって大体スイッチが付いてるわよね。」
Aさん「そう言われると。
あれ、でも SM58 もスイッチ付きのモデルってありますよね?」
Bさん「あるにはあるけど、ステージや収録用途で使われる事は稀じゃないかな。
ぼくらの学校の放送室でもキャスター班が使うマイクは
スイッチ無しモデルだったもん。」
Aさん「まあ、サブ側のコンソールでマイクを調整するもんね。」
Bさん「けど、体育館や校庭での全校集会とか屋外で PA システムを組む時は
機材に不慣れな人がマイクを扱う事も鑑みて
技術班のみんなはスイッチ付きのマイクを用意してた。」
Aさん「なるほど。」
Bさん「でさ、これは良し悪しだと思うんだけど、
マイクを持った人って、大体最初に『あーあー』とか言ったり
いわゆるマイクテストをしたりするじゃない。」
Aさん「うん、そうだねえ。ありがちだね。」
Cさん「そして多くの人がそのテストの過程で、
マイクのスクリーン部分をボンボンと叩いたりするわよね。」
Aさん「あぁ・・・確かに・・・。」
Bさん「そしてぼくのいた学校でも、全校集会の時とかに校長先生が
喋る前にしょっちゅうマイクをボンボン叩いてたわけですよ。」
Aさん「んん・・・。」
Bさん「その度にぼくは
『ボンボン叩くならマイクでなく
自分のうすらってる頭でも叩いとけ!!!』と
腹立たしく思い続けていた。」
Aさん「暴言が過ぎる!!!!!」
せめてガリでお願いします・・・。




