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恋さくら  作者: Ayumu M
6/9

想いと決意

 今回はとても短いです。これ以上は蛇足でしょうし。

 暇潰しにもなりませんね。ごめんなさい。


 では、お決まりの一言を。

 お気軽にお読みください♪


 布団に入ったものの寝付けるはずもなく、悶々と考え続けていました。


 私は晴れて普通を手に入れることができました。


 もう異常なモノを視ることはありません。


 異常なモノの声を聴くこともありません。


 憧れていた世界で、誤魔化す必要もない。


 普通に生きていくことができます。


 それは私が心から望んでいたことでした。


 異常なモノがそこにいると言い張り、友人を失くすこともありません。


 嘆きの声に反応したせいで薄気味悪がられ、噂されることもありません。


 道端の霊に気を取られ、変人と思われることもありません。


 毎日友達を騙しているという罪悪感に苛まれることもありません。


 嬉しいです。


 素晴らしいことです。


 なのに……。


 どうしてこんなにも強く布団を握り締めているのでしょう。


 どうして歯を食いしばって、枕に顔を押し付けているのでしょうか。


 明るい未来を手にしたはずです。


 しかし思い浮かぶのは違うことばかり。


 彼の香り。

 彼の言葉。

 彼の笑顔。


 触れた唇の感覚は消えずに残っていて。


 今になって堪らなく愛おしいのです。


「……っ、っ」


 なぜ願い事を聞かれた時、疑ってしまったのでしょう。


 なぜ試すようなことを言ってしまったのでしょう。


 なぜすぐに謝れなかったのでしょう。


 堂々巡りの後悔の末に辿りついた答えは単純なものでした。


 本当は最初から分かっていたのでしょう。




「嫌。絶対に嫌」




 もう一度、彼に会わなくてはいけません。


 伝えたい言葉があるのですから。


 届けたい想いがあるのですから。

 後悔って、とても大切なことだと思います。


 何か悔やむことがあるって気づけているんですものね。

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