2/17
2
「お前が言うなよ!」
みんな笑ってる。
よかった。
ホッとした。
「しかし、この屋敷が見つかってラッキーだった」
恭介が言った。
「まったくだ。誰も住んでないみたいだけど、雨風がしのげるだけでも助かる」と裕太。
「2階があるぜ」
真悟が言った。
広間から上へと続く階段を見てる。
「何かあるかもしれない。探検しようぜ」
「やめろよ」
「あれー?」
真悟がニヤニヤした。
「裕太、怖いのか? お化けが出るかもって?」
ちょっと、やめてよ!
怖くなるでしょ!
「そんなゴツいのに、お化けが怖いなんて!」
真悟が、ゲラゲラ笑いだす。
「ち、違う! お化けなんか怖くない! 2階に行ったら、何が起こるか分からないだろ!」
裕太が怒った。
「じゃあ、裕太も行こうよー」
真悟がふざけて、裕太に抱きつく。
「な、何だよ、やめろ!」
裕太が真悟を引き離そうとする。
うふふ、男の子って、かわいい。
「分かった、分かった! いっしょに行ってやるから」
裕太が降参した。




