夢⇔現実
ひどく嫌な夢を見た。水に溺れる夢。
もしかしたら現実なのかもしれない。いや現実のような夢かもしれない。
なぜならば、人の脳は錯覚を起こす。催眠術の様に。
・・・まあどちらでもいいさ。どちらにしろ現実は1つだ。
ほらまた扉を開けてくそったれな神様が俺の様子を見に来た、
「おはようございます。調子は、どうですか?」
何時もの笑顔で優しく話しかける。その笑顔は無意識的な作り物だ。
『最悪だよクソビッチ。お前は大好きな神様とファックでもしてろ』などと言いたいが、我慢だ。ここを精神病院に近しいと言えば本当の患者は怒るのだろう。いや、そうだといって信じてくれる人はいるのかもしれない。そう、まるでここの人たちが神を信じ。
「大丈夫ですか?」
その声にハッとした。時間をかけすぎた。お世辞は効かないだろう。笑え、笑っていえ。
「ああ、すみません。寝塗りすぎたのか少々眩暈が。でも心配なく、大丈夫ですから」
作り笑顔には作り笑顔だ。と言わんばかりの笑顔(偽物)。
彼女も微笑みを返してくれる。
「もうすぐ祈りの時間です。貴方も来ますよね?」
『神様だけにイエスしかないってか?ああすまん、そっちの神は信仰してなかったかははは』と笑ってやりたいが、ここは素直に「わかりました」と笑った。
彼女が会釈をしてドアを閉める。そして俺は、snsを始める。
sbsはやってもいい。最近じゃLINEグループも使ってるらしいからな。俺は入ってねえが。
とにもかくにも、俺は別名義のsnsアカウントで呟く。日々の愚痴りつらみを。
『修寮に入り・・・何日目だろう。もう気が狂いそうだ』
『あいつらはここで俺を正そうとしている』
『自分好みに動く家畜に』
『なあ、誰か教えてくれ。俺は本当にくるっているのか?正しいのはあいつらなのか?』
『人を殺しかけることが神の教えなのか?』
『ならば俺はあいつらを殺せばいいのか?』
『あいつらを殺せばおれはすくわれるのか?』
『もしも俺があいつらを殺すとして、これが世に出て、ニュースや週刊誌では言うんだ、『snsには殺害予告ともとれる言葉が残されていた』ってな』
『これは、殺害予告に見せかけたsosなのかもしれねえ』
『・・・もうわからねえんだ』
『殺せばいいのか?死ねばいいのか?』
『しかし死は新たな命の始まりとしてあいつらに体を好き勝手にされるんだ』
『唯一の、たった一人の助けてくれる人が止めたってあいつらは組織ぐるみだ』
『そんな死はごめんだ』
『それならば、どうすればいい』
『俺は。きっとそうだ』
『助けてほしいんじゃない』
『あいつらの思う通りに動きたくない』
『『ああほら、だからあの人は気が狂っていた。』なんて言うんだ、俺があいつらを襲ったら』
『なあ、誰か』
おっと、危ない危ない。
扉の隙間から彼女が見てる。
「やあ助祖様、今snsで皆様の行動を見ていたのですよ。神子様達がどのような事をネットの海と言う子の広大な場所に解き放っているのかを。いやはや、まだまだな私には難しくてとても怖い顔をしていたでしょう、お恥ずかしい」
彼女は何もしゃべらない。ただ、ニコリと笑ってこちらを見て何処かへ行った。
ああ、またくそったれな連中共に何か言われるだろうが1つ言っておく、
俺はあいつらに狂わされた。数字が日付がもうわからない。
何かやりたくてもたまにあいつらが見ているんだ。俺のくそったれな妄想、だったらよかったんだがな。これは真実だ。まぎれもない現実だ。
そう、夢だったらよかったんだ。
夢だったら、俺は今こんなことはしてない。
・・・さあ、もうひと眠りしよう。今廊下へ出たら鉢合わせる。
祈りは体調が悪くて眠ってしまいましたなどとごまかせるからいけるいける。
・・・なんてことをやっていたらまえにへまして3日ほど監禁されたんだがな。
大事なのは、死なない程度に行動すること。
まあ俺が死んだってワンワン泣いてくれる奴なんていないだろうがな。
おっと、あくびが出た。じゃあ寝よう・。
そうだ、倒れるように、おっと、スマホの電源は消して、っと。
じゃあ俺は眠るよ。
またな。くそったれな現実共。