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堕天宣言 共通①
「いました……カフェの向こうです!」
天界星ウィラネスの一般民に生まれた私は、人間で起きる食に関する問題を解決するべく先週試験を受けた。
そして見事に首席合格し、今は実戦訓練をやっている。
上官と共に問題を起こす罪人の悪魔を追いかけていた。
「よし、挟み撃ちにするぞ」
上官ケシクアルスはキリッとした顔でキメる。しかし格好はロリータファッションだ。
「げっ!」
ターゲットは呆気なくお縄についた。
『お姉ちゃんと離ればなれは嫌だよ!!』
『私だって本当の弟だと思ってるのに……』
「おい」
「あ、はい!?」
「初陣にしてはやるじゃないか、さすがは今年の首席合格者だ」
「ありがとうございます」
ケシクアルスに頭を下げる。
「お前は何故この仕事を?」
「ええと……」
私は一月前に両親を亡くして、そうなると義弟は孤児院に連れていかれてしまう。
だから、それなりの権力と給与があれば大きくなるまで一緒にいてあげられると思った。
◆どう説明しようかな?
〔正直に話す〕A
〔無難に回答〕B
〔答えない〕C
〔ごまかす〕D