фクイテーナ 共通①
私は毎朝幼馴染と一緒に通学する。いつものように彼の家の近くで待っていると―――
「おはよう。ナナ=セブン」
あくびをしながら、彼が家を出てきた。
「おはよう、カーユ。またそんなの食べてるのね」
彼はカロレイメイトゥをぽりぽりとかじる。
「ゼリーよりマシでしょ」
幼馴染みのカーユ=ウマ―オはマキュス星人。星柄か食に興味がない。
「せっかくドゥーブル星の料理魔法学園に通っているんだから、食事を楽しめばいいのに……」
「時間の無駄。飲食してるより他にやることあるし」
■■
「そこのお嬢さん」
「あたし?」
「うん」
「どうかしました?」
「僕道に迷ったんだ」
「それは大変!あたしにわかる所なら案内します」
「それは助かる」
「あの、場所はどこですか?」
「天竺」
「え?」
「あ、間違えた」
「よかった間違いで。一瞬どこのお坊さんかと…」
「というかかどこだろう?」
「場所の名前もわからないんですか?」
「うーん滅多に一人で出歩かないし前はついていってたから道なんて覚えてないからなあ…」
「じゃあその場所でやることとか…特徴とかわかりますか?」
「んー七福神って知ってるかい?」
「えっとお正月のなんらかの7人の神様でしょうか?」
「そうそうそんな感じ」
「七福神がどうしたんですか?」
「僕七福神なんだけど会合みたいな?」
「なるほどーお仲間との集まり…え?」