地下室の夜空
まだ足りないんだ
夜空を掴む力が
かき鳴らす音は
小さな箱の中で響く
光が待つ場所に行ける
かき鳴らす音に
歓声がなくても
そう思っていたけど
それじゃ駄目なんだって
気づかされたあの夜
この手を差し伸ばしても
冷えた空気さえ逃げていくんだ
色を変えるステージの上
欲しい色は一つだけでいいのさ
そんなに高望みじゃないだろ?
先の見えないステージの上
何か変われと叫んでも
思い通りにはならないさ
立ち止まれないのに
どこへ進めばいいのか
光が待つその場所は
眩しすぎて目を閉じてしまう
そこに旗を立てなければ
誰も聞いてくれない
小さな箱の中で響く
この音楽は旅を望んでいる
人のいないステージの上
照らす光は弱くてもいいのさ
それが無数に溢れて輝けばいい
変われないステージの上
かき鳴らしたこの音楽の
行く末を歌いながら
思い通りにならなくても
足りないこの両手で
読んで頂きありがとうございました。