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掌編小説-Ⅰ  作者: 幸田 玲
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同窓会

同窓会の所感を描いてみました。もちろん、フィクションです。

山本の自宅に封書が送られてきた。

封書の中身は、A高校の同窓会が市内のTホテルで開催される趣旨のことが記されていた。開催日は、十月下旬の土曜日。会場の受付は午後五時三十分からである。高校を卒業してから、二十年の月日が過ぎている。初めての同窓会に胸の内はざわめいた。

幾人もの親しかった友人の顔を思い浮べると、同窓会に出席することを考えた。三十歳を過ぎてから、それぞれの事情で同級生との交流は途絶えたままだった。

 会場に辿り着いたのは、午後五時四十分ごろであった。受付の同級生と軽く挨拶を交わすと、足早に宴会場の扉を開いた。 

 ワインレッド色の絨毯が敷き詰められた宴会場は、天井に大きな花びらの形をしたシャンデリアが点在していて、華やいだ雰囲気を醸し出している。立食パーティーの趣がある円卓が目に映り、同級生たちは和やかな表情を浮かべながら、話し込んでいる。

直ぐに、誰であるのかわかる同級生もいれば、誰なのかが思い出せない顔もあった。そんなことを考えていると、懐かしい気分が廻ってくる。

 親しかった同級生たちと話をしていると、充分な面影は残しながらも、彼らの立場は確実に変わっていることを実感する。高校を卒業してから、二十年の歳月が流れているのだ。当然といえば、当然のことかもしれなかった。

 


     



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