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夏の終わり・改稿版
最寄り駅の南側は、円形の噴水を囲う形のバスターミナルになっている。そのバス停付近の建物の一階に眼鏡店があった。
歩道に面する、三メートル幅の窓ガラス越しに木目調のフローリングが見えて、店内の天井から、アイアンタイプのシックなシャンデリアが吊下がっていた。
アンティークな雰囲気のある店で、夜になると、シャンデリアの煌々とした灯りの照り返しが窓ガラスを琥珀色に染めあげ、歩道を行き交う人の目をひととき奪うことがあった。
※ 一身上の都合により、大幅に改編しました。今まで感想をいただき、ありがとうございました。