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手のひら  作者: 山田木理
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君の手のひらがそっと肩に触れ、僕はほっとしたんだ。




「あ~るぅ~日、森のなぁかぁ~」

しんと静まり返る森に僕の軽やかな歌声が響く。

「くま~さ~~~んに、でぇあ~あった~~~」

森は僕の歌と共に吐き出された二酸化酸素を飲み込んで酸素をだしている。

冷たくて濃い酸素が体中の毛穴から入り込み、僕は体中で森から降り注ぐ命を感じていた。


酸素カプセルってやつはこんな感じなのかもしれない。

森林の香りと謳う芳香剤や入浴剤とは明らかに違う。

あの芳香剤のどの辺が森林なのか皆目見当がつかない。

なんてことを思いながらの散歩もべたな歌も僕の日課だ。

「花さ~くぅ~~~、も~りぃ~の~みぃ~~~ちぃぃ~~」

この森は割と山奥だ。

熊はいても人間はあまり来ない森だ。

「くまさぁ~~ん…に、で…、あ…、あ…、?」

夏が終わり冬を待つ森は僕の歌を飲み込んだ。



これから始まります。

短いですが、どうぞよろしくおねがいします。

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