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コンビニ「アクマート」へようこそ!

作者: 日御碕 出雲
掲載日:2026/08/10

初投稿です。お手柔らかに…

【第1作目】

----------------------

ある日の夕方。

住宅街のはずれにあるコンビニ「アクマート」は、今日も静かに営業していた。

店長は悪魔のベルゼ。

角が立派で、黒い翼もあるが、経営方針は意外と真面目だ。


自動ドアが開いた。チーン♪

「いらっしゃいませー。万引きは地獄行きでお願いしまーす」

レジで気の抜けた挨拶をしていると、

入ってきたのは、白い翼に金色の輪を浮かべた天使だった。


ベルゼは二度見した。

「えっ」

天使も二度見した。

「えっ」

店内に妙な沈黙が流れる。

「……天国から苦情でも言い来た?」とベルゼ。

「違います。ただ買い物です」と天使。

「普通に?」

「普通に」


天使はカゴを持つと店内を回り始めた。

サンドイッチを入れ、牛乳を入れ、シュークリームを入れる。


ベルゼは気になって仕方ない。

「天使って、霞とか光とか食べて生きてるんじゃないの?」

「そんなわけないでしょう。労働後はね甘い物が欲しくなるの」

「夢がねえなあ」

天使は少し考えてから言った。

「あなたたち悪魔だって魂ばかり食べてるわけじゃないでしょう」

「まあ最近は健康志向で野菜もよく食う」

「ほら」

妙に納得してしまった。


やがて天使はレジへやって来た。

商品を並べる。

サンドイッチ。

牛乳。

シュークリーム。

そして最後に、

ブラックコーヒー。


ベルゼは手を止めた。

「いや待て」

「何ですか?」

「お前、それ買って大丈夫なの?」


天使は商品を見た。

「コーヒーですよ?」

「商品名見ろ」


天使は読み上げた。

「堕天使監修ブラックコーヒー」


「そう。天界で怒られない?」

「別に飲み物くらい自由ですよ」


ベルゼは少し考えた。

「じゃあ逆に聞くけど、天界で『悪魔おすすめ』って書いてある商品を見たら買う?」

「買いませんね」

「だろ?」

天使は少し気まずそうな顔になった。


天使は申し訳なさそうに商品を見た。

「では、こちらはやめます」

そう言って別の商品を取ってきた。


ベルゼは商品名を見て固まる。

『サタン屋 罪深き夜のチョコケーキ』

「いや変わってねえな!?」

「えっ」

「商品名!」


天使は慌てて棚へ戻り、別の商品を持ってくる。

『背徳の悪魔的濃厚プリン』

「お前わざとか?」

「違います!」


さらに持ってくる。

『閻魔おすすめ激辛 地獄ラーメン』

ベルゼは天井を仰いだ。


その姿を見て天使は少し考え込み、

「ではお聞きします」

「ん?」

「悪魔は天界ブランドの商品を買いますか?」

ベルゼは即答した。

「買う」

「即答でしたね」

「うまいからな」

「思想は気にしないのですか?」

「腹は思想で満たせない」


天使は数秒沈黙した。

「……なるほど」


そしてブラックコーヒーをカゴに戻した。

「私も買います」

「結論そこ!?」


「美味しいのでしょう?」

「まあ美味いけど」

天使は真面目な顔で言った。


「平和とは、相手の商品棚を否定しないことから始まるのかもしれません」


ベルゼはレジを打ちながらつぶやく。

「なんでうちのコンビニでそんな壮大な結論になるんだよ」

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他の方の見よう見まねで、書いてみましたが…ストーリー書くのって難しいですね。

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