屈託のなさが世界を救う
二歳児の母親は「お母さん2年目」とかいうが、何を言ってるんだい?
第一子が二歳児のときは、二歳児のお母さん一年目だよ。
第二子が二歳児のときは、二人子供がいる二歳児のお母さん一年目だよ。
1年目で責任重大なプロジェクト任されてる「お母さん」は超絶エリートです。
結局、スーパーは必要最低限のものだけ買い物カゴに放り込んで、逃げるように出てきた
おかげで明後日にはまたスーパーに行かなければ、我が家のみんなが飢え死にしてしまう
明日か明後日、機嫌が良くありますように…と全く信じてない神様にこんな時だけ頼む
少し前は、子どもの機嫌を取ろうと頑張った時もあった。
でも、我が子のご機嫌は大変移ろいやすく、山の天気や乙女心よりも繊細だった。
それに、子供は大人が思う以上に親の事を見ていた。
無理をしていい親を演じてみたり、下手にご機嫌パラメータを安定させようと躍起になればなるだけ、パラメータが下降の一途を辿った。
そのせいで、自分自身にもストレスがかかる。
ストレスを感じる私を、察知した子供が暴れる。
それを宥めるのに気力と体力を使いきって、ボロボロになっていく。
と、負のスパイラルだった。
落ちる所まで落ちて、当たり前の事に気が付いた。
まだまだ幼い子供に精神の安定を求める方が酷じゃないか。
周りの迷惑ばかり考えて自分の子供の事を考えてあげられてただろうか…と。
その瞬間吹っ切れた。
そうだよ!
変に感情を抑え込んだ陰鬱な子より、よく笑ってよく泣いて、感情豊かな屈託のない可愛い子に育って欲しくないか?!
大人だって機嫌の浮き沈みはある。
ましてや、まだ幼い子だ。
周りがどんなに頑張って備えたって、何がきっかけで機嫌が悪くなるかは、御子様次第なのだ。
そう!この前なんて、いつもお散歩の時に会えるワンちゃんに会えなかっただけで、会えるまで帰らないって言い張って道路と同化してたじゃないか!
(道路は普通に危ないからやめてくれ!)
備えはする。周りに迷惑かけないように出来る限りの配慮はする。
それでも敵わない時は天災だと思おう。
いつまでも、イヤイヤ期が続く訳ではない。
今だけ周りの人に頭を下げて、良い子に育つならこれほど安いモノはない。
子育ては完璧を求めない、とはよく言うが、もはや30点ぐらいでも自分を褒めてあげて良いぐらいだ。
そう思い立ってから、数週間。
不思議と子どもの機嫌も、少し落ち着いた。
フリーフォールからジェットコースターに変わった位に。
とはいえ、今日はまた一段と元気いっぱいに床で暴れ倒してくれた。
ジッとしてない幼児を確保し、周りの方々に頭を下げながらの買い物ミッションは、大変だ。
そう、ほんっとうに大変なんだ。
家に無事に帰り着いてHP0になった私を見て
よく泣きスッキリした我が子が、屈託のない笑顔で言った
「かぁちゃ、またいこね」