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異世界の旅・某国

作者: 成実 恵梨

 俺が初めて某国へ行った時の話だ。某国と言っても今とは違う次元の某国だ。俺は道を一人で歩いていた。付き添いの添乗員はいない。夜の歩道。道幅はかなり広く、日本とは全く違った。すると向かって右側に三人の兵士たちが立っていた。茶色の服で憲兵隊のような男性の兵士だ。左側を歩いていた俺は、わざと手を大きく振って足を上げるスタイルで、兵士が歩く様な歩き方で通過した。幸い何も言われなくてホッとした。彼らは車を見ていたのだろうか?それは分からない。


 日が変わり、次は土産店のような所でいると、一人のおばさんが声を掛けてきた。チ×××姿でとても元気な人だ。だが俺は言葉が話せないので黙っていた。向こうはお構いなしに話しかけ続けた。そこから離れて違う場所へ行くと、今度は食べる物を売ってるコーナーがあった。そこにいた店員は若い女の子で素朴な感じの人だった。そこには店内で揚げたと思われるコロッケのような物とト×××のような別の何かがあった。思わず俺は「これがこの国のコロッケなのか」と思わず見惚れてしまった。すると若い女の子と目が合ってしまった。俺は軽く会釈した。「見るだけです」と心の声で言った。店員は笑顔を俺に返した。


 俺はその後店を出た。外は国道があり、車が走っていた。渋滞ではない、疎らに走っていた。俺は記念に街の風景写真を撮ろうとして走る車を撮った。車は見た事がない物だった。俺は車を撮った。車の後ろにあるナンバープレートを。そうしているうちに前方から大型のトラックが来た。荷台には黄色のブルドーザーが乗っていた。とても大きなトラックだ。撮影しようとしてカメラを構えていると、どんどんと近づいて来た。それが俺の前を通り過ぎた。俺は撮影した。そして通り過ぎたトラックの後ろが見えた時、そこにはナンバープレートがない事に気付いた俺は驚いてしまった。「どうなっているんだ、この国は?」と思った。俺を驚かせた物は車だけじゃない、トラックが見えた方向の空は晴れていたのに、トラックが走り去る方向の空は曇っていた。尋常じゃない世界、これが俺が実際に体験した異世界の某国だった。

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