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学園の日々
イリーシャと、シャルル、ケイナは、学園で上位貴族の横暴から生徒たちを守った。
王太子の側近達、ギリスやメイナードにも意見する。
そうしているうちに自然とイリーシャに人が集まり勝手に派閥のようなものが生まれた。
「イリーシャ様達は次代の希望です!!」
ギリスに関係を迫られた令嬢を助けたときは泣きながら感謝された。
側近を諌めない王太子サーフィスは冷酷な王子として皆に恐れられていた。そして身分至上主義の貴族たちがサーフィスに寄り添った。
その結果イリーシャの派閥は貴賤をとわず学園の7割に達した。高位貴族のイリーシャの近くに平民のリリスがいたことも大きい。イリーシャ達が身分で人を差別しないと皆に思われたのだ。
サーフィスはイリーシャの人気が気に食わない。このままではイリーシャが英雄となるかもしれない。
ますます仲は悪化していく。そんな王子を癒やしたのがルルナだ。
そして卒業式。
王太子が卒業ということで、王や王妃、鮮血公、宰相、騎士団長、神官長という豪華なメンツを迎え断罪が始まるのだ