王家
「さて、サーフィス殿下」
リリスが、いや、女神イリスが微笑む
「わ、私は何もしていない!」
「えぇ、そうね、何もしていない。普通の貴族ならそれでいいのですが時期国王としてそれは罪ですわ。メイナードや、ギリスの奴隷商売知らない訳ありませんよね?知ってて動かないということは王家が奴隷を容認しているということ。平民を侮るのを諌めないということは平民を不当に使っていいということ、あとはフリードリクスに任せるわ」
サーフィスがフリードリクスをを見る
「サーフィスを廃嫡とする」
フリードリクスは、宣言した
「お祖父様!お祖父様の血統は私のみ、次の王はどうするのですか!
「わしの血統などおらぬ、わしに子はない、王など優れたものがやれば良い」
「な!私は王家の血をひいてない...」
がっくりと肩を落とすサーフィス
ブレードリクスは血の改革を行うにあたって恋人と別れたのだ。
この国のためにすべてを捨てた。
誰よりも優しい男は修羅の道を歩む、たとえ神がついていようと鮮血公の横に最愛の名を刻む訳にはいかない
そして神は影からフリードリクスを支援し、改革はなされた。
しかし鮮血公が歳を取ると、また貴族が腐敗していく。人では楔にならない
だから今回は女神イリスが出てきたのだ。
神が見ているぞ。と警告するために
「サーフィス様はフリードリクス様のようになりたいと言いながら不正を見逃していました、その後の改革が鮮烈になるよう不正を腐敗を見逃した罪は重い。貴方の正義は狂っている!貴方は平民となり虐げられる罰を受けなさい」
「私が平民だと!」
そしてサーフィスの意識は途絶えた。
彼は夢の中で死ぬまで虐げられるのだ
「さて、フリードリクス様、契約は完了です。あなたの望みを叶えましょう。」
フリードリクスの願いは転生、
穏やかに別れた恋人と暮らすことこそが彼の願い。
平和な時代に想い人と記憶を持ったまま転生させる
「貴方には苦労をかけました。さあ、貴方の幸せな世界に行きなさい。貴方の幸せを我が名に誓って保証します」
フリードリクスは眠るように穏やかな顔で息を引き取った。
「さて、次の王はイリーシャ、貴女よ。文句のある人は今言いなさい。」
イリーシャがイリスの前に来て跪く
「女神イリス様、今までの無礼お許しください」
イリスは目を見開き
「やめてよ!友達じゃない!イリーシャ様にそんなことされると私悲しいわ!」
女神の威厳は吹っ飛んだ
「おいイリスの愛子よ、我が妻を悲しませるな」
「今までと同じように、友達のように接していいのですか?」
「もちろんよ、貴方達は私が平民だろうと平等に接していたじゃない?、貴方の夢に友として力を貸すわ」
「ネクロフィリア、審判の範囲を国中に。」
「わが愛しの妻よ、我に任せよ」
「シャルル、ケイト、ごめんね婚約者いなくなっちゃったね」
流石に呆然としているシャルルとケイト
言葉が出ない、
シャルルがつぶやいた
「ねぇ、女神イリス饅頭作って売り出していい?」