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断罪

ギリスの首が飛んだ



メイナードはなにかまずいと思い知り、この会場から出ようとした。



だがドアが開かない。



おかしい、おかしい、おかしい!





皆がパニックをおこさないのはギリスが皆を虐げていたから。だからザマァ見ろと思った生徒たちが多かったのだ。



ギリスの父が叫んだ





「あいつを捕らえろ!」



団長の息のかかった騎士はリリスの捕縛に動く。




「約束が違うではないか!正当な決闘の結果だ。審判もグルで剣にまで細工、これ以上騎士を汚すな!」



ケイナが叫ぶ





騎士に囲まれるが騎士は近づかない。


先程のリリスの強さを見たからだ。かかればまず間違いなく死ぬ



リリスは落ち着いた声で続ける



「この度の私の冤罪ですが、物証がなければやったともやってないとも言われるのは仕方のないこと」




「でも1つだけ殿下の嘘をルルナの嘘を誰の目にも明らかに証明できますわ」




一呼吸おいて




ルルナを見た





「イリスの生まれ変わりというのは嘘です」



「嘘ではありません!神殿も認めてくれています!」



叫ぶルルナ




神殿の神官長も


「神殿はルルナ様はイリスの生まれ変わりと正式に認めている」



「そう、なら聞きますがイリスはいつ死んだのでしょうか??」



「えっ」



「生まれ変わりというのならイリスは死んだのでしょ?死なないと生まれ変わりはおこらないですよね?子供でもわかると思うのですけど。」





神官長が顔を真っ赤にして叫んだ




「この悪魔!イリス様を死んだなどという不敬は死を持って償え!」



「おかしな神官長。私は多少の不敬は許しますよ。私の代弁者の如く喋るのはやめなさい」



「なっ!ぁあ、、かっ」




神官長は喋れなくなった。


 

「なに!なんなの!あなた何なのよ!」



ルルナは叫ぶ



「私は戦いは得意じゃないの。女神イリスだからね。だから後は夫が相手をしてくれるわ」



「さっきから何を理由のわからんことを!高位貴族を殺した罪は償ってもらう!」サーフィスが叫ぶ



「えっ、夫って言わなかった??リリス結婚してるの??」



シャルルがつぶやくと




「この状況で気になるのはそこ??」




イリーシャが突っ込んだ



冗談はさておき、本当にリリスが女神イリスだとすると、その夫は





「皆様紹介します、我が夫ネクロフィリアですわ」



ネクロフィリア!!



その恐ろしさは子供でも知っている




リリスの横から黒い影ができそこから美しい男がが現れた


イリスが女神、生、光を司るならネクロフィリアは男神、死、闇を司る。





「愛しのイリスよ、我がこの会場にいるものに審判を行おう」


「ふふ、会場の皆様安心して、善良なものは審判を受けてもなにもないでしょう。罪深きものは、犯した罪を償うことになるでしょう」



会場がパニックになる



「審判は殺された者たちが行うので許しはそちらにしてください」



ネクロフィリアの闇が会場を包む




ギリスの父、近衛騎士団長は過去に有望な騎士を平民だからとろくな装備もなく魔物の群れに放り込んだ、その報いを受ける。



ろくな装備もなく魔物の群れに放り込まれ、生きたまま魔物に食われた。


次に気がつくと恋仇を騎士団で嬲り殺しにした事もあった、その報いを受ける、


嬲り殺しだ



犯した罪を償うまで狂うこともできずに何度も何度も殺されるのだ。政敵の貴族を殺したこともあった、降伏した敵を殺したこともあった、その全てを償うのだ




メイナードは戦慄していた、やめろ!


俺は宰相の息子だぞ!選ばれた貴族の中の貴族、平民がさわるな!




だが亡者がメイナードを押さえ付け粗悪な薬を打たれる。


意識がもうろうとしない!身体は動かなくなるが意識ははっきりしている、そして、真っ赤になった鉄の棒が躰に押し付けられた。散々痛めつけられ死んだ。


次に目が冷めたら死病の菌を身体に注射された。

生きながら身体が腐るその病気はさんざんメイナードを苦しめる、そこに怪しげな薬を注射される



全部メイナードがしてきたことだ。


許されるまで何度死ぬのだろう?


まだまだ続きがあるのはメイナードが一番知っている。


絶望の中狂うこともできずにメイナードは罪を償う



うまく立ち回っていたはずだ、どこでまちがったのだろうう?








ギリスは生き返っていた。




そして審判を受ける




それはクラスメイトを散々痛めつけたこと、奴隷をなぶり殺したこと、それが全部自分に帰ってくる。


ギリスは何人奴隷を殺したのか覚えていないがそれだけ殺されると理解すると絶望した。





ルルナは人を殺していないので少し安心していた




人を蹴落とした分だけ今度は人に蹴落とされるのだ。悔しいが耐えられる



しかしルルナは取り巻きがルルナのために人を殺しているのを知っていながら止めなかった。その報いがルルナを襲う。



ルルナの首が飛んだ





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