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不穏な生態系と家族の存在

3000年・天災級モンスター、フェニックス出現。

3010年・天災級モンスター、ベルゼブブ出現。楓が女王になる。

3011年・闇が生まれる。

3012年・蒼が生まれ、蘭が親代わりになる。

3016年・蘭が四天王になる。

3017年・天災級モンスター、バハムート出現。

3019年・闇が四天王になる。蒼が聖女になる。


前回の続きから一気に3019年まで

その場には蘭、蒼もきていた。蒼は闇に話しかけているが、闇は全く見向きもしない。悠がハデスに抱きかかえられ、ワープゲートをくぐると、すぐに闇がかけつける。


「悠!大丈夫なの?」

「大丈夫だよ、闇がすぐに助け呼んでくれたおかげで助かった、ありがとう、闇」


ハデスは蒼の前に敷かれた簡易ベッドに悠を寝かせる。心配そうに悠を近くで見つめる闇。


「闇ちゃん、離れときや」


蘭が声をかけるが、闇は動かない、と言うより、無視していた。代わりにハデスが声をかける。


「闇、邪魔になるから下がってくれ」

「わかったの」


ハデスに言われて下がる闇、明らかに蘭と蒼に敵意を向けていた。

蒼が術をかけるとたちまち、痺れもなくなり腕に開いた穴は元の容に戻った。


「ありがとう、蒼ちゃん」

「どういたしまして」


少し見ない間に大人っぽくなったなと悠は内心思った。治ったとわかると、闇が悠に飛びつく。


「良かったの」


そう言って緊張が解けたのか涙をこぼす闇。


「ありがとう、闇、それとごめんね、笑顔で過ごせるようにするって約束したのに、破っちゃったね」


そう言って抱きつく闇の背中をさする、落ち着いたあたりで、蒼が口を挟んだ。


「ねぇ、闇お姉ちゃん、私が治したんだよ、すごい?」


久しぶりに闇と会えたこともあって嬉しいのか、褒めて褒めて、と顔に書いてある。


「黙れなの!」


そばに寄った蒼を睨みつけ、闇は大声をあげた。

あまりに急なことに、蒼は面食らったが、すぐに目を潤ませ泣き始めた。


「うえ〜ん、蒼、頑張ったのに、うえ〜ん」


闇は三ヶ月前から蘭と蒼に対しての考えがあまり変わっておらず、まだ親を殺した存在という位置付けだった。この場にいる蘭、ハデス、悠はそれを理解している、そのため、こら!と、すぐに怒れずにいた。


「闇、そんな言い方はないよ?私の腕を治してくれたのは蒼なんだし」


悠に言われ、闇は目を潤ませる


「悠もあいつの味方なの?私のことより、蒼の方が大事なの?」

「違う、違う、わたしは闇ちゃんが大好きだよ、でも、蒼ちゃんが嫌いってわけでもないし、お礼はちゃんとしないとだめでしょ」


蘭が蒼を抱きかかえ、なだめる。


「うちの蒼が悪いなぁ、闇ちゃんのことで失敗したから、なかなか闇ちゃんに嫌われてる理由を話せんくてな、許したってな。うちが全部悪い、本当にごめんなぁ」


蘭が悠に耳打ちする。


「大丈夫です、気を落とさないでください。それより、ハデスさん、あの地域は中級低位までしかいないんじゃないんですか?上級なんて聞いてません」

「ああ、それのことなんだが、どうやら、最近モンスターの生息域が変わり始めているようでね、住み始めた矢先にこうなって申し訳ない、また別の場所を用意させるよ、その間は危険だから王都にいてくれ」

「それはダメなの!」


話を聞いていた闇が割って入る。


「あそこは、私と悠で作った野菜があるの、あの場所がいいの!王都に住むのも嫌!」

「闇ちゃん、そうは言ってもね、危ないし、それに、野菜はまた新しい場所で一緒に作ろう?」

「嫌なの、思い出があるあそこがいいの」

「でも、また今回みたいなことになったら、私が闇ちゃんを守ってあげれる保証はないよ?痛い思いするのは嫌でしょ」


頰を膨らませる闇。


「じゃあ、わたしが悠を守るの!魔法は嫌いだけど、悠のためならいっぱい勉強するの!」


魔法を嫌っている闇が自分から進んで魔法を学ぶというのは驚きだった。もちろん、悠は自分の為にそんなことしなくて良いと反対したが、意見が拮抗した末に諦めさせることを諦めた。


こうして、闇は魔法学校に通い、元々あった才能を開花させ、9歳にして歴史上最年少で四天王になる。四天王になると決まった時は悠がものすごく反対した、でも、二人で話し合い。とどめに


「もう、二度と家族を失いたくないですの」


その、強い気持ちのこもった言葉に悠が折れた。一回りどころじゃないほど、闇が大人に見える。四天王になり闇と悠がもう一度同じ場所で住み始めるとき、記念にまだ小さいリンゴの木を植えた。


また、同タイミングで蒼は8歳にして歴史上最年少で最強の聖女になった。とはいえ、まだ、二人とも年が幼いため蒼は監督役で蘭、闇は監督役で悠がそれぞれついた。

10歳になった今では、3年前ほど親の死に対して過敏ではなくなったものの、蒼については納得はできておらず、蘭とは話し合って少し和解した。

悠と闇、家族を一度失ったこともあってか、二人の心に宿る『家族』という言葉は、常人の想像をはるかに超えるほど、強く、そして尊い存在になった。


過去編終わり、闇の学園のとこまでやったら大変なので一気に終わり


デレ◯スの声優さんたち、結婚ラッシュしすぎ。野球は一生見ないようにしてやるぜ、とはいえ、野球好きの一般の方と結ばれた方もいたな。色々と貰えるから年末ラッシュになったんだろうけどね。子持ちもいたな、通りで今回のライブに出てないわけだ。


次回から現在に戻ります、闇が二階上がったとこからです。過去編はめちゃくちゃ短くする様にしよう。

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