蒼の無事とハデスの心配
3000年・天災級モンスター、フェニックス出現。
3010年・天災級モンスター、ベルゼブブ出現。楓が女王になる。
3011年・闇が生まれる。
3012年・蒼が生まれ、蘭が親代わりになる。
3016年・蘭が四天王になる。
3017年・天災級モンスター、バハムート出現。
3019年・闇が四天王になる。蒼が聖女になる。
引き続き3017年
ハデス、蘭、悠は、村に向かう途中で蒼を抱えた中級魔術師の集団に出くわした。
蘭は蒼を抱き上げると安堵の声を漏らす。涙が溢れた。その間にハデスと悠は蒼を運んだ魔術師に状況を聞く。
「現在、キョウチクトウ村にて、四天王茜様と、特急魔術師5名、上級魔術師15名が突如門から現れた蒼様を逃すため、足止めとして交戦中、ハデス様、蘭様、悠様、急ぎ加勢お願いします」
蘭の、蒼が無事だったことで取り戻した平常心は、すぐにまた失った。
「緑の門、それはほんまか?その龍が門を出したんか?つまり、蒼殺そうと狙ったっちゅうことやな、天災だかなんだか知らんけど、よっぽどうちに恨みがあるんやな、二度も大切な娘奪おうとしたこと、許さんで!」
「蘭、落ち着いてくれ、戦場では冷静さを失ったものから死んでいく」
「そんなん、言われんでもわかっとるわ!」
声を荒らげる蘭、明らかに冷静さを失っている。
「蘭さん、落ち着きましょう、蒼ちゃんのためにも生きて帰りましょう、ね?」
悠になだめられると、蘭はひとまず、深呼吸をする。蘭が落ち着いたことを確認すると3人はキョウチクトウ村を目指す。
だんだんと見えてくる龍は誰にも足止めされておらず、ゆっくりと王都を目指し進んでいた。
「こ、こんなにでかいんかいな、聞いてないで、ほんまに倒せるんか」
「お、大きい」
天災級を初めて見る蘭と悠はしばらく唖然としていた。
「大丈夫、今まで人類は何度だって倒してきたんだし、なんとかなるさ」
そうは言うものの、ハデスも驚くこと心配することが多かった。まず、今回の龍はあまりに大きかった、今まで、最大でも400メートルほどだったはず、その倍ぐらいの大きさがある。明らかに異常。
そして、心配なのは茜、闇の両親を含める魔術師たち、足止めをしていると聞いていたが、今は誰かが戦っている様子はない、そのことから考えると、全滅した可能性が頭をよぎった。
それに、キョウチクトウ村の近くの村は大丈夫だろうか?これほどの巨体、いくつかの村や町を破壊するのは容易なはず。特に近い上に闇のいるヤエザクラ村が心配だった。
焦る自分をなだめる、悠も蘭も四天王、聖女になって間もない、ここで自分が焦るわけにはいかない、と、なんとか平然を装おった。
「悠は僕と蘭を守ることに徹してくれ、僕が至近距離で攻撃、隙ができたと思えば蘭が攻撃を加える、澪が来るまでは深追いはしない。二人ともいいね?」
「わかりました」
「わかったで、でも、トドメ刺すときはうちにくれや、あいつらには因縁がある」
「蘭、それだけ余裕があるなら大丈夫そうだね」
3人は交戦を開始した。
モン◯ンとかでさ、討伐後全長1000メートルとか出てくるけど、実際のこと考えるとありえないよね、進撃の◯人でも、60メートルなのにさ、ドラゴン800メートルはやりすぎたかな
次回討伐後からです、澪の出番なし




