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亡き葵と救える蒼

3000年・天災級モンスター、フェニックス出現。

3010年・天災級モンスター、ベルゼブブ出現。楓が女王になる。

3011年・闇が生まれる。

3012年・蒼が生まれ、蘭が親代わりになる。

3016年・蘭が四天王になる。

3017年・天災級モンスター、バハムート出現。

3019年・闇が四天王になる。蒼が聖女になる


3012年、蒼が生まれた後からです

蘭は、一人でハデスに言われた蒼の魔力を抑えるアイテムの設計図を作っていた。数日経って、天才である蘭によって、それは完成した。すぐに、ハデスに来るように手紙を出すと、次の日の朝にはハデスがやってきた。


「入りーや、ハデス」

「ああ」


ハデスは部屋に入るなり、蘭に紙袋を渡す。


「これを受け取ってほしい、この前余計なことを言ってしまったお詫びの印だ。今、女性の間で流行っているお菓子だそうだ、四天王仲間の楓が間違い無いと言っていたんだ、気に入るはずさ」

「そんな、気使わんでええのに、まあ、ありがたく受け取らせてもらうわ」


蘭は紙袋を受け取ると、ハデスを奥の部屋に案内した。

蘭が先に席に座ると、ハデスは蘭に対して深く頭を下げる。


「蘭、この前は本当にすまなかった、それと、蒼の件考えてくれて本当にありがとう」

「もう、ええて、おかげで目さめたとこもあるし、早よ座りや」


ハデスが席に着くと蘭は設計図を広げ、その後、ハデスに一通り説明が終わると、蘭が最後に一言付け加える。


「一つ言っとく、ハデス、この装置はうちにしか扱えんし、うち以外に扱わせる気は無い」

「僕はそれで構わないが、そうなると、蘭が蒼ちゃんと常に行動しなくちゃならなくなるよ」

「だから、そういうことや」

「どういうことだい?」

「うちが保護者になったるわ、名前が蒼やて?よくできた偶然や、漢字が違うだけで、呼び方は一緒、生まれ変わりかとさえ思ってまうわ」


ハデスはしばらく驚いた後、満面の笑みを見せた。


「それは良い!すごく良いよ!蘭が親になってくれたら良い子に育つね!」

「ただ、ハデス、うちは四天王でも聖女でも無い、そんな一般市民が国動かすほどの女の子預かるんや、反対意見は山のように出てくる。それをなんとかせなあかん、アイテム作るにもレアで高い素材買うために莫大な金がいる」

「大丈夫さ、元々蒼ちゃんについて処刑しないこと自体に反対を起こすものが出ると思ってね、女王の楓には話を通してあるし、当日は、現四天王の茜と澪、聖女様にもきてもらう予定さ、金は国が出すことになるだろう」

「ま、ハデス信じて行くしかないな、頼りにしてんで」


ハデスと蘭はハイタッチをすると、そのまま一緒に蘭の手作り料理で昼食をとった。




・・・・・・

2日後、王都、王宮内謁見の間で、楓、ハデス、茜、澪、蘭、そして大臣たちが集まった。

ハデスが蘭を交えながら一通り説明すると、予想どうり、多くの反対意見が浴びせられた、しかし、楓の完膚無きまでの論破に四天王、聖女の同意。

結局、蘭の意見は通った。


「蘭、君の意見を女王として約束しよう、ただ、こちらも条件が3つある、1つは蒼の力を悪用しないこと、2つは王都に移住してもらうこと、そして3つ目だけど、四天王になること」

「え?」


この場にいる全員が3つ目の要求に声をあげた、今更だが、四天王とはこの王国が生まれた時代からあるとされる、6種の神器のうち、アスクレピオス、ケーリュケイオン、キルケー、テュルソス、の4本の杖の中から一つを託された魔術師、国を守る人類最後の砦である。


「えーと、それはどういうことなんやろか?」


たまらず、蘭が聞き返す。


「簡単な話だよ、蘭の言った通り、一人で国を騒がせるほどの人間の保護者になるんだ、国民に対しての不安を取り除くという意味でも、四天王は都合がいい、天災級モンンスターが出た時の切り札にして最大の戦力である四天王は、英雄なんだ、数年前まで私も四天王だったからね、よくわかる。英雄ともなれば、蘭を指さすやつらも少なくなるだろう、それに、君は商人と聞いた、四天王の肩書きがあればきっと儲かるよ、ハハハ」


あまりに楽観的に話す楓。


「えーと、うちはどう頑張っても四天王なれないと思うんやけども」

「大丈夫、少し前に30歳で特級になった人もいる、君はまだ35歳、全然いけるさ」

「いや、いや、無理ちゃうやろか?」

「なぜ無理とわかるんだい?まあ、すぐになれというわけじゃない、とりあえず、蘭が四天王になるまではハデスと共同で蒼のことを一任しよう、それで良いかな?」


反対するものもおらず、蘭を含め何人か渋々だったがそのように決まった。


6種の神器について➡︎四天王が持っている杖は、今回の話に出てくる4本のうちのどれかです。残りの二本は、聖女の使う杖がガンバンテイン、女王が使う杖がウアス、です。それぞれの杖に特徴があります、魔力量強化とか、魔力補正強化とか、杖によっていろいろあるんですが、それを書くことはおそらくないです。


最後の所、大臣たちが渋々なのは色んな理由からですが、蘭が渋々なのは、四天王になることについてです。


茜と澪は、過去編ではあまり喋らせる気は無いです、澪は過去編終われば出てくる、茜は・・・なので

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