異常な恐怖と蟻がドラゴンを生む
1・3000年・天災級モンスター、フェニックス出現。
2・3010年・天災級モンスター、ベルゼブブ出現。楓が女王になる。
3・3011年・闇が生まれる。
4・3012年・蒼が生まれ、蘭が親代わりになる。
5・3016年・蘭が四天王になる。
6・3017年・天災級モンスター、バハムート出現。
7・3019年・闇が四天王になる。蒼が聖女になる。
4番、3012年、蒼が生まれる所です
時間を少し遡る、闇の生まれた一年後、ヤエザクラ村に、馬で1日もかからない近い位置にある、キョウチクトウ村で蒼は生まれた。
親は特に珍しくもない一般人、仕事は農作、25歳ほどで結婚し、28歳で第一子の蒼が生まれた。
「オギャー、オギャー」
時刻は深夜12時を回ろうかというところ、安産で無事出産し、ナースに抱きかかえられた蒼は、元気に泣き声をあげていた。
「お母さん、蒼ちゃん無事に生まれましたよ」
生まれる前に、赤ちゃんの名前を決めていたので、生まれてすぐ蒼とその赤ちゃんは呼ばれた。
キョウチクトウ村に一軒だけある小さな病院の二階で、二人いるうち、一人のナースの声を聞くと、先程までの激痛が過ぎ去り、意識がふらつく中、蒼の母は幸せを感じていた。
「よかった、よかったよ」
蒼の母よりも先に部屋の中にいた父親が涙を流す。
「赤ちゃんってこんなに泣くんだなぁ〜、あれ、なんだか、緊張がほぐれたせいか眠くなってきたよ」
「何言ってるんですか、お母さんの方が大変だったんですから、まだ、側にいてあげてください」
二人目のナースに怒られると、父親は首をすくめた。そんなやりとりをしている中、蒼を抱いていたナースが赤ちゃん専用の小さなベッドに蒼を下ろす。
「すいません、私もとても眠くて、なんでだろう、ちょっと一階に行ってコーヒーでも持ってきますね、あと、追加の点滴も」
蒼の親とナース二人が知り合いで同い年ということもあって、普通はコーヒー持ってくるなんて何考えてんだ?となるところだが、止める者はおらず、ナースは部屋を後にする。
初めに一階でコーヒーを入れに行く、戸棚の上の方にコーヒーの粉末が置いてあるのだが、なぜか、いつもより少し戸棚が高く見える。
粉末を入れコーヒーメーカーからコーヒーが出るのを待っていると、袋に書かれた小さな文字がはっきりと見えた。視力が良くなったような感じだ。
トレーにコーヒーを乗せると、運ぼうとするが、持ち上げると普段より重く感じたため、仕方ないな、と、キャリーカートを使って運ぶことにした。
点滴の置いてある部屋に向かう途中にある、廊下の鏡がふと目に入った。
「え?」
自分が写っているはずの鏡には、明らかに自分よりも年齢の若そうな女性が写っていた。自分の顔に左手で触れてみる、鏡の中の女性は対となるようにように右手を動かし、自分の顔に触れた。その一連の動きが、鏡の中の女性と自分が同一人物だということの証明だった。
何かははっきりとわからないが、何かが起こっていると理解した
「嫌な予感がする」
カートを置きっぱなしに、点滴を取りに行くのをやめ、蒼の生まれた部屋に向かった、二階への階段も、いつもよりかは少し大きく見え、二階についた頃には息切れを起こしていた。
3つ先の部屋からもれた蒼の泣き声が微かに聞こえる。
扉の前に立つと、息切れで上がった心拍数がさらに上がるのを感じた。軽くノックすると扉を開ける。
「へ?」
蒼は相変わらず、ベッドの上で泣いていた。そして、先程まで蒼の父親ともう一人のナースが着ていたはずの服が床に落ちている。そして、蒼の母が着ていた服は、先程まで横になっていたベッドの上に残っていた。
異様な恐怖がナースの心を支配していく、すぐに一階へと降りると、重症患者が出た時など緊急時のみ使うことを許されている、王都の病院への連絡用魔導機械を使い、王都へと連絡した。
前書きのやつ、年だけで順番わかるんだし、1〜7番、を、つける必要あるかな?
闇の例によって、蒼についても親の名前、および、ナースさんの名前は必要ないのでつけません。
実際のところ、少ししか出ない人物の名前をつけたほうがわかりやすい、なんてことあるのかな?と最近思う。
今回の話だけでは説明不足なのですが、ナースさんはだんだん体が若返ってるっていう話です。




