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勇者くんと女戦士さん+α  作者: えむえむ
第1章〜世界の平和のために〜
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第3話〜アリシアさんのお友達〜

「な?外に出られただろ?」


アリシアの言う通りたしかに洞窟の入り口に僕達は居た


「不思議なアイテムですねー」


「気にしたらキリがねぇだろ?さっさと街に戻るぞ」


腕試しを終えたギルとアリシアはさっさと街に戻っていった



〜街にて〜



「ほら、これが報酬の5000Gだ」


バーテンダーが依頼主から受け取っていた報酬金をアリシアに渡す


バーテンダーはギルを見て


「ようボウズ、ちゃんとアリシアと一緒に戦えたか?影でコソコソしてたんじゃないか?」


また馬鹿にしてくるのではないかとアリシアをみたが予想に反し、素直に褒めてくれる


「それなら、大丈夫だ。コイツもちゃんと魔物を倒せるようにはなったしな!それに勇者の証もこの通り!」


アリシアに褒められて照れているギルの腕を見せる


「ほぅ?それが勇者専用の装備かい?凄いじゃないかボウズ、一丁前にそんなもんみつけちまってよぉ」


ギルがまた照れる


「んで、アリシア。これからどうするんだ?」


バーテンダーがアリシアに聞く


「ここにはもう用はないから、また準備したら今度は北にあるルビの街に行く予定だ。」


「そうか、まぁ頑張れや。俺たちも帰りを待ってるからよ」


今まで黙ってたギルが口を開く

ギルは街から出ないためほかの街のことはよく知らなかったためアリシアに質問をする


「ルビの街って?」


「ここから北に行ってすぐの所にある街だ。私の友人も住んでいる。少し苦手だけどな」


「へぇ〜どんな方なんです?」


難しそうな顔つきになるアリシア

どこかあまり考えたくないようだ


「僧侶なんだが昔から俺に対して嫌味を言ってきたりするからな。ずっと一緒にいたからあいつなりの接し方なんだと思うが ⋯⋯」


高飛車な性格らしく、アリシアを下に見た態度で接してくるらしい


「もしかして仲間に誘うんですか?」


「そうしたいが、果たしてアイツがいいと言ってくれるか ⋯⋯」


アリシアは考え込む


「まぁ、聞いてみないと分からないからな! よし、とりあえず準備しないとな」


アリシアはそう言うとギルの腕を掴み、酒場を出た


アリシア達は準備のため、武器屋、防具屋、道具屋を回った


「ま、こんなところだろ!」


ギルの装備は最初の頃とは打って変わり新品のような装備になった


防具の見た目はただの動きやすそうな服だがなんと魔物の攻撃を吸収するような素材でできているらしい


剣も小さな銅の剣に変わり少し小さな鉄の剣になった


「ありがとうございます! この装備なら安心ですね! アリシアさん!」クルッ


ギルはアリシアの方を見るとアリシアはまた何か考え込んでいた。


と、思ったら何かを思いついたような顔をしてこちらに近づいてくる


「おいギル! 早く街から出るぞ! あとで話しがある」


そう言うとアリシアはズカズカと街を出て行く


「あ! ちょっと待ってよー」


ギルも急いでアリシアの後を追い、街を出る



道中は特に魔物などは出てこず、たやすくルビの街に着いた



「この街にアリシアさんのお友達が住んでるんですね!」


「あぁ、そうだ。確かこっちにアイツが住んでる場所がある、ついてこい」


アリシアに案内されるとそこは教会だった

中に入ってみると奥には机に突っ伏して寝ている僧侶の格好をした女性がいる


アリシアが近づき声をかける


「おい! アルナ! 起きろ!」


「うわぁ! 何!?」


アルナと呼ばれた女僧侶はアリシアの大きな声に驚き跳ね起きた


アルナは髪の色は水色、装備は、みんなご存知ドラ○エIIIの女僧侶の様な格好だった、そして胸と尻がデカかった


目をこすりながらアルナはアリシアの顔をジィーっと見つめる


「んー?その顔⋯⋯あんた、アリシアじゃん! どうしたの?」


アルナはアリシアに気づくとアリシアはツッコミをいれる


「いや、そんな事よりなんで教会建ててんのに崇拝者が1人も居なくてお前はお前で、なんで寝てんだ!」


たしかにこの教会には僕達三人しか居なかった


アルナが言い訳する


「しょうがないでしょ! この街の人、仕事で忙しいからお祈りなんかやってられないって言って、誰も来なくなったんだから!」


「ふーん、と言うことはお前は今暇なんだな?」


「え?えぇ、まぁそうだけど?」


「そうか。なら急で悪いが、俺たちの魔王退治を手伝ってもらう」


アリシアが魔王退治の手伝いをお願いするとアルナは笑いながら答えた


「ハッハッハッハッ! あんた達が魔王退治!? それで私を連れてこうとここまで来たの?」


「あぁ、そうだが?」


「バッカじゃないの?」


アリシアはニヤリとする


「悪いけど私、魔王退治とか興味ないから。2人で頑張んな」


「そうか、ならこうするしかないな!」


アリシアはアルナの身体をガッと抱きしめた!


「えっ?ちょ、なにすんの!」


急なアリシアの行動にドキっとするアルナ

振りほどこうとするが、アリシアの怪力によりまったく引き剝がせなかった

アリシアはそのままアルナの身体を中腰の状態にさせる

中腰とは尻を突き出した状態だ


「今だ! やれ! ギル!」


「えっ!? なにするの! やめて!」


いつのまにかアルナの背後に立っていたギルは掌を合わせ、指先をアルナの尻に向ける


その後少し離れたと思ったら、ダッシュで走ってくる


「うおぉぉぉぉ! ダッシュカンチョー!!」


ズブゥゥゥゥ!


「アオオオオオオ!!」


ギルの一撃はアルナの尻を射抜く

アルナの絶叫は僧侶なるものが出してはいけないような素っ頓狂な悲鳴だった


アリシアはアルナを離す


アルナは倒れこみ、尻だけ突き上げた状態になる


「し、尻がぁ〜」ズキズキ


「やったな! ギル!」


「はい! でもこんな事して良かったんですか?」



少し前に遡る



「あのー? アリシアさん? 話って⋯⋯」


「あぁ、俺の友人の女僧侶アルナにお前が俺にやった『カンチョー』をやってほしいんだ」


「な、なぜです?」


ギルはいきなり『俺の友人にカンチョーしてくれ!」と言うアリシアに疑問を持ったと同時に少しワクワクした


「多分アイツは、必ず行きたくないって言うだろう。その時は、アイツにカンチョーをするだけだ」


ギルには意味が分からなかったがとりあえずそのアルナと言う女僧侶が一緒に来ることを拒んだらカンチョーすればいいと言うことは分かった


「それに、今までの仕返しもしてぇしな」ボソッ


「アリシアさん何か言いました?」


「い、いや?何もないぜ!気にするな!」


「はぁ、なら良いですけど⋯⋯」



そしてアルナにカンチョーすると至ったわけだが──


「良かったも何も、俺は鬱憤を晴らせたし、お前はカンチョーが出来たし良いことづくしじゃねぇか」


カンチョーが出来たのは嬉しいけど、本当に魔王退治を手伝ってくれるのか?


「さぁ、アルナ!ついてくる気にはなったか?」


「なるわけないでしょ!? バカなの!? アンタは!」


「チッ! まだ粘るか、おいギル! もう1発やったれ!」


「はーい」


アリシアの命令通りギルは再度カンチョーを構え


「ま、待って! 分かったから! ちょっと待っ」


「ふん!」ズブッ


「んぎょおおお!!」


会話を遮るようにカンチョーをかますギル

アルナの身体は尻から来る痛みのせいか、ピクピク痙攣している

尻の穴もカンチョーされたせいか、布が穴の中まで入り込みギルのカンチョーの威力を物語る


「わ、分かったから、もうやめて⋯⋯」


もうカンチョーを食らいたくないからか、アルナは潔く了承する


「まったく、初めからそうすれば食らわずに済んだのに」


「そもそも取引の際に断られたらカンチョーするっておかしくない!?」


「またカンチョーされたいか?」


「うぐ、卑怯者め!」


アリシアにツッコミを入れるアルナだったが、アリシアがギルにまたカンチョーの合図を出そうとすると黙り込んだ


「よし、まぁとりあえず仲間になってくれるみたいだし、俺たちは宿屋で休ませてもらうか! 行くぞ、ギル」


「え? アルナさんは?」


「あのまま放置だな。カンチョーの痛みでしばらく動けないだろうからな」


アリシアは荷物を持つとアルナに


「俺らは先に宿屋にいるから痛みが引いたら来いよー」


そう言って僕達は宿屋に向かった──



一方、教会に残されたアルナは



「うぅ〜⋯⋯キュア〜、キュア〜⋯⋯うぐぅ〜⋯⋯」



尻に回復魔法を当てていた










急に仲間を増やしてしまった!

まぁ、流石に回復ができる人が居ないとこの先辛そうだからね


ちなみにガントレット装備したままカンチョー?と思われた方がいるかも知れませんがギルはカンチョーする時はガントレットを外していることになっています、ご了承下さい


・・・あとであらすじとタグ変更しないと。

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