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勇者くんと女戦士さん+α  作者: えむえむ
第3章〜最後の島で破壊神探し〜
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第29話〜帝国の不当金を奪還せよ!実行編〜

ギィィィ


酒場の戸を開け、外へ出ると馬車に乗ったグロリアが待っていた


「お?来たか、こっちは準備OKだ」


「荷台の方に乗るから、グロリアが動かしてくれ」


「はいよ、少し散らかってるかもだから文句言うなよ?」


荷台に乗り込むが言うほど汚くは無かった

グロリアの物と思われる大きな袋が荷台の隅に置かれている


「じゃあ、出発だ!」


〜15分後〜


「何だこりゃ、昼間だってのに人が見当たらねぇ」


目的のジルビア帝国にやって来たものの周りには人が見当たらない


「こっちだ、姿を見られるなよ」


グロリアについて行くとこの国の住人達が汗水垂らして働いているが子供も混じっている

中には鞭に叩かれ、また中にはどこかに連れていかれ兵士たちにボコボコにされている者もいた


「ひでぇ、人間のすることじゃないな」


「可愛そうだね」


「兵士たちもそうだが、国王はもっと酷い。自分の家族や友人はみんな殺して来た、で自分は美味いもの食って奴隷を見て嘲笑ってる訳さ」


「街の経営はだれが?」


「奴隷達さ、ここで働いてから自分達の職場に行きまた働かされる、しかもそこで得た金は全て国王に取られるのさ」


クズ中のクズである

国王は反乱を恐れている為、武器や防具は販売していない

武器を持たない住人達では反旗を翻せないでいた


「俺たちは宿屋でこの仕事を終わるのを待っていよう」


宿屋で待っていると仕事を終えた亭主が戻ってきた


「......あ、ああ、いらっしゃい......3名様ですか?」


言葉からは相当疲れている雰囲気が漂う

毎日こんな事やらされていると思ってしまう


「あぁ、そうだ、随分お疲れの様だな」


「私ももう歳ですからね、はは......はぁ」


暗い感じでカウンターの奥へ行ってしまった


「俺たちも部屋に行こう、疲れを取らないと」


部屋に入り仮眠を取ることにする

グロリアは袋から何かを取り出していた



〜夜〜


「おい、夜だ、起きろ!」


アリシアに起こされる

グロリアの姿は見えない、外へ出ている様だ


「お前が早くしないからグロリアご先に外に出たんだ」


「急がないと!」


外に出ると黒っぽい服装のグロリアが待っていた

いかにも女スパイの様な格好している


「遅いぞお前たち、早くしないと兵士たちに見つかる、こっちだ」


マンホールを開け、下水道を通る

少し歩くとマンホールから外へ出て中庭に侵入する

城の周りの壁を高すぎて門には何人もの兵士たちが警備している為侵入するにはこうするしかなかった


「この換気ダクトから侵入するぞ、俺から先に行くから後ろからついてきてくれ」


グロリアは軽い身のこなしでスルスルと入って行く


「また何でこんなところを!」


アリシアは窮屈そうに入って行く


「うん、しょ!」


ギルも頑張ってダクト内に入って行く


グロリアはダクト出口から兵士たちがいないことを確認すると床に着地する


後ろからアリシア、ギルの順に降りてくる


「どわ!ぐぇ!」


アリシアが落ちてきた後に、アリシアの上に降りる様にギルが落ちてくる


「重い!どけ!」


「シッー!静かにしろ!聞こえる!」


城内はあまり明るくない為グロリアの姿は闇に紛れる

ギルたちもグロリアから事前に渡されていた黒い布を羽織りついて行く


「金を奪う前に兵士たちを倒しておく必要がある、ここが兵士たちの寝床だ、下がってろ」


グロリアは毒牙蝶から採取した毒りんぷんを燃やし、部屋全体に煙を充満させる


部屋からは苦しそうな声がしてきたがすぐに静かになる


「兵士たちは基本クズな奴らだ、死んだ方が住人のためにもなるだろう、クズはクズを呼ぶんだ」


兵士たちが寝ている部屋全てに毒を充満させたところで

鍵のかかった牢屋のところに何千万Gが散らばっていた


「よし、ここだな、よっと!」


盗賊スキルを使い、その辺に落ちてた鉄くずを鍵状に変形させ、牢屋の鍵を開ける


「こんな大金どうやって持ってくんだ?」


「まぁ見てなって」


小さな袋を持ち大金を入れていく

小さな袋に入りきらないはずの量なのにどんどん入れていく


「膨らまないのか?その袋」


「これはアイテムをいくら入れても満タンにならない袋なんだ」


そんなチートアイテム持っていたのかと思う時間もないうちに大金全てを集め終える


「さてと、金を奪ったことだし元凶を始末するか」


「倒せるのか?」


「本人は財力があって他の奴らが強いだけだからクッソ弱いぜ」


国王が寝てる部屋に着き部屋に入る

先ほどと同じように袋を取り出すが中身が違うようだ

鼻に布を押し当てる、袋の中身は眠り粉らしく、吸った者は滅多なことでは起きなくさせる者らしい


「こいつをそこの街全体が見下ろせる場所に括り付ける

あとは奴隷たちが起きるまで放置だな」


「なら俺はドアを見張るからギルはその辺で寝てな」



〜朝〜



「なぁんだぁぁぁ! これはぁぁぁ! 兵士たちよ! なにをしておるかぁぁぁぁ!」


何やら騒がしいと思ったら国王が起きていた

街を見下ろすとなんだなんだと奴隷たちが外へ出てきた


「おい! 聞けデブ! お前は住人たちを奴隷にし挙げ句の果てに金まで徴収したそうだな」


デブと言われ頭にきた国王は国民の事で反論する


「ふん!国王が民から金を奪って何が悪い!所詮は奴隷だ、価値の低い者を価値が低いなりの接し方で扱っているだけだ!」


「遺言は終わりか?」


冷たい雰囲気で質問するグロリア

その表情を見て焦るデブ


「ま、待ってくれ!金ならいくらでも出す!いくら欲しいんだ!」


「金はいらん、ただ欲しいのはお前の死だけだ」


ドンッ


「うわあぁあぁぁぁぁぁ!!!」


ベチャァ!


流石にこの高さじゃ無理があるか

もしかしたら生きてるんじゃと思ったがアリシアは木っ端微塵になったデブの残骸を見て、ギルに見るなと忠告する


「民よ!よく聞け!今暴君は死んだ!お前たちは自由だ!お前たちの金もここにある!」


ジャラララララ


街に金が降り注ぐ


「オオオオオオオ!!」


そしてしばらくの間ギル、アリシア、グロリアはジルビア帝国の英雄として讃えられた──








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