第26話〜逃がさないのなら戦うまで〜
森の奥から周りの木よりも一際大きな巨木がギル達の前にやってくる、無視していこうと出口を見ると木々が侵入者を逃すまいと出口を塞いでしまう
「こいつがここの主のようだな」
巨木がギル達のすぐ近くにやってくると顔らしき模様がつき地面に根を張り、枝を鞭のようにしならせ攻撃する
シュルルルル ビシッ!
「うわ!あぶねぇ!」
アリシアはギリギリ攻撃をかわす
そして、ギルとルビスは炎攻撃を仕掛ける
が、巨木にはたしかに攻撃が当たったがあまり効いていないようだ
『何故だ?奴も木のはず』
「でも全然効かないよ!」
いくら炎攻撃をしてもあまり効かない
しかしルビスはその原因をすぐさま見つける
『この巨木の根、何かおかしい』
巨木の根は地面に突き刺さっている
最初は体を固定するために根を張らせたのかと思っていたのだが、実は水分を吸い取り炎攻撃を食らう寸前で体から水分を飛ばし攻撃を防いでいたのだ!
『まさかこんな芸達者な防御方法が出来るとはな』
「感心してる場合じゃないよ!どうすんの!」
ギル達は攻撃を避けながら作戦を立てた
その作戦とは
まずアリシアが敵の注意を惹き、ルビスが根を切る
そして水分が供給されなくなった所をギルの炎のガントレットで燃やすという作戦だ
早速アリシアが巨木の目の前に立ち挑発する
「オラオラ!逃したくないんだったら捕まえてみな!」
巨木に尻を向け、お尻を叩く
木だから熱くなりやすいため、すぐに激怒した
アリシアを枝で追いかけ回す
「うわ! ちょっ! 多すぎ!」
アリシアもダッシュで逃げ回る
その間にルビスは巨木の根を全て手刀で切り離す
後はギルが炎を撃てば良いのだが問題が起きた
アリシアが枝に捕まってしまったのだ
「油断したぜ、まさか他の木の根っこに引っかかるとは」
巨木はアリシアの頭を枝をしならせ攻撃するも兜を被っているためダメージは無かった
「へ!残念だったな!そんな攻撃なんて効かねぇよ!」
それを聞いた巨木はアリシアの尻が目の前に来るように持ち同じように攻撃する
パシィン!
「いてぇぇぇぇ!」
他の枝も鞭のようにしならせアリシアの尻を滅多打ちにする
パシィン!パシィン!パシィン!
「また俺の尻が真っ赤っかになっちまった」
「猿みた──「うるせぇ!」
ギルのセリフを遮るアリシア
ルビスは自身に気が向いていないのを確認し、アリシアを掴んでいる枝を切り落とす
『ギル!今だ!』
ギルはガントレットを向け炎を放つ
水分の供給が無くなった巨木は激しく燃え上がり木炭と化した
巨木が活動停止したと同時に出口を塞いでいた木々もいつのまにか居なくなっていた
ギル達は尻を赤くしたアリシアを引っ張り次の町へ向かうことにした
「引きずるなって! 尻が! 尻の皮が剥ける! おい!聞いてんのか!」
その後自分の足で歩く頃には猿よりも尻が赤く腫れ上がったという──




