第13話〜大地の鎧復活!〜
〜ゼリオス神殿 道中〜
「ねぇアリシア?ギルを後ろに立たせるのやめない?」
「あん?なんでだよ」
アルナは後ろをチラッと振り返る
「だって、さっきからアンタの尻ずっと見てるわよ⋯⋯構えながら」
ギルはアリシアから敬語をやめるように言われた
そのため敬語をやめる=いつでもカンチョーしても良いという決断に至った
「別に良いだろ?やられたらやり返すまでだ」
「もしかしてアンタ、カンチョーされるのが好きなんじゃ──」
「アルナ動くな?今なら全殺しで許すから」
「それ、許すって言わないからね?」
そんなやりとりの中、神殿の様なものが見えてくる
外観は古く、柱もボロボロになっており今にも崩れてしまいそうな感じだ
「うわー、すげぇボロボロだな」
「相当前の物ね、出来た頃はさぞかし立派な神殿だったのね」
「昔の人はどうやってこんなもの作ったアルか?」
「うーん、古代の書物によると今よりも強大な魔法を使ったとか、巨人が居てその人達に協力してもらったとか、説が沢山あってどれが本当かわからないんですよー」
「女神は何か知らないの?」
『私はこの頃生まれてなかったんだから知らないわよ、先代も消滅したし』
まさかの神様は寿命があるという驚きの事実を知った
「女神さんって消滅するとかあるんだ」
『あるわよ?神様だって消滅したりするのよ?』
「ふーん、でどうすんの?大地の鎧みたいのはないけど」
『地下にあるのよ』
「大地の鎧らしく、この大地に埋まってるってこと?」
『確かゼリオス神殿には、隠し階段があったみたいだけど⋯⋯あ!これだ』カチ
ゴゴゴゴゴ
「おお、像が移動して階段が出てきたぞ」
『多分、この中は何年も閉ざされたままだから魔物も沢山いるはずよ、まぁ頑張ってね』
「任せな!返り討ちにしてやる」
一同は階段を降りていく
石段で丁寧に作られた階段は空間にコツコツと足音を響かせた、壁にはツタが伸び石の割れ目にはコケも生えていた
「暗くて怖いわね」
「松明で照らしても薄暗いですねー」
「で、相変わらずギルくんはアリシアさんのお尻を狙ってるアル」
「えー、だってカンチョーした時のリアクションとか最高なんだもん」
アリシアは蔑むような目でギルを見る
「本当今更だがよくこんなのが勇者になれたな」
「まったくアル」
ギルは将来有望な変態に成り下がるだろう
この薄暗いゼリオス神殿内では、かなりの魔物がいた
アリシア、リン、ギルはアルナ、ターリットを庇いつつ魔物をなぎ倒していく
アルナとターリットは後ろから回復支援や援護攻撃をする
かなりの魔物を倒しながらようやく古びた鎧があるエリアに辿り着いた
「まさかこの神殿が地下3Fぐらいまであるとはな」
「もう魔法の使いすぎてヘトヘトよ、ちょっと休むわね」
「だらしないですよーアルナさん、魔法を使うなら体力をつけなきゃー」
「ターリットさんは一体どこにそんな体力が残ってるアルか」
「疲れたー」
『ほら、大地の鎧は目の前よ!ギルお願い』
「はいはい」
ギルが大地の鎧に触れると声が聞こえる
後ろから
『よく、出来ましたー!さて大地の鎧はボロボロになっています、そんな時はこの女神クロリスにお任せ!』
ここぞとばかりに自分のちゃんとした名前を大きな声で言うクロリスだが、今更すぎて
「そういや、そんな名前だったな」
「ごめん、アリシアが"脱糞女神"なんて言うから定着してたわ」
「私は名前聞いた覚えありませんよー?」
「ワタシもアル」
この始末だった
『こ、こいつら〜! まぁいいわ、大地の鎧を元に戻しましょ、えーい!』
クロリスの適当な掛け声で本当にそんなので直るのかと心配されたが無事新品の様な鎧に生まれ変わった大地の鎧があった
「本当に直りやがった」
「これで勇者の装備は全部揃ったのね」
「でも防具しかないアルか」
これまで集めた伝説の装備は防具だけだった
「勇者専用の武器みたいのはねぇのか?」
『あるじゃない!勇者専用の武器』
「それはどこに?」
クロリスは溜めに溜めて言い放つ
『──ギルくんが使うカンチョーよ!』
「ごめん、悪ふざけなら殴る」
アリシアの鋭いツッコミ
しかし、クロリスの目は真っ直ぐだった。
ありえないぐらいキラキラさせながらというか本当にキラキラしていた、眩しい
「流石にカンチョーはないだろう、普通の魔物に対してはまだ剣の方が強いぞ?」
『あら? 魔王がいつただの魔物だと錯覚していたの?』
「何か? なら魔王は人型の魔物だとでも言うのか?」
『正解!カンチョーならどんな相手にも効くのよ、神である私も大ダメージだったわけだし』
アリシアはこんな調子なら多分魔王も大したことないんだろうなと思い始めてきてしまった
「さぁ、こんな所さっさと出るわよ!ターリット行ける?」
「無理ですねー、不思議な力で外にワープ出来ないですー」
「はぁ、またこの道戻るのかー」
「ギルくんはアリシアのお尻見てて飽きないアルね」
「いやーそれほどでもー」
「いや、褒められてないからな?お前」
一同と脱糞女神改めクロリスは地上を目指すためくらいゼリオス神殿内を探索するのだった──
勇者専用の防具とかってドラクエ1〜3、4〜6を思い出しますね!
まぁ武器が武器なんであれですが、、、




