表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

異種恋愛

 起きた。

 目の前にスライムがいた。

 消えた。

 起きてからの二分間を言葉にするとこうなる。

 ずっと聞こえるぽよん。たまに聞こえるびちゃっとした水音。

 そして今の、ずるん。

 ずるんと、

 視点の下に吸い込まれたのだ。

 なんだこれは。

 あと視点高くなったんだが。

 なにこれ。

 ……そういや、水音、ずっとしてるよな。

 あー、これ、運んでんのスライムなの?俺、スライムに運ばれてるの?

 共食い?合体?なんでもいいけどそれして、でっかくなった?で、視点も上がって、で?

 スライムの苗床とかそういうのなのこれ。

 マジかよ、おい。

 ……いやまあ、スライムならわかるんだがさ。

 なんか好かれてたし。外出るとやってきて護衛みたいなことをしてくれてたし。

 木の上の果実とかくれたし。

 脚に体擦り付けてきて、好かれてるんだなぁって前々から思ってた。

 仕事なくなったらスライム使った大道芸で食ってこうと考えたぐらいだ。

 そのスライム側からの愛が変質したのだ。

 好き過ぎて食べちゃいたい、そんな愛に。

 きっと。

 ……ないな。

 ないと信じたい。

 ぽよん。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ