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リベレーター ~俺の力は最弱最凶?!  作者: レナン
1章 さよなら日常、こんにちわ異常
3/12

1-2 アニメみたいな事が実際に起こるのは良くあることなのかもしれない

部屋は2階にあるので洗面台に向かうには階段を下りる必要がある。

その階段を下りていると何やらリビングで物音がするのだ、俺は気になったので顔を洗う前にそちらに向かうことにした。


リビングの扉を開けるとそこには、不審者が!!!なんてことはなく。

そこにはメイド服姿の見た感じ17歳くらいに見える少しあどけなさを残した女性がテキパキと料理を作っていた。


先に述べたとおりこの人は俺がこの家に来てから10年間毎日家事をしてくれているお手伝いさんだ。


名前はみき、苗字と年齢は知らない、見た目17歳と言ったのは本当だ、不思議な事に出会った時から全然見た目が変わっていないのだ。

昔疑問に思って何歳なのか聞いてみたのだが、「女性に年齢を聞くのはマナー違反です」と言われ誤魔化されてしまった事がある。

老けにくい人なんだと俺は思っている。


俺がリビングに入ってきたのに気付いたのか腕を止めてこちらを振り返り丁寧にお辞儀をして

「おはようございます、勇一さん」

と挨拶をしてきたので俺も

「みきさん、おはよう」

と返すのだが不機嫌そうな顔をしてこちらを見てくる。

何故不機嫌そうにしているのか、わかった俺は もう一度

「みき、おはよう」

と言うと今度は満面の笑みに変わり、そのまま料理を再開したのだった。


付き合っているのかと言われたらNOだ彼女から言わせてみればお仕えしてる側なのだから呼び捨てで呼んでもらわないと嫌らしい。

最初の頃は何も考えず呼び捨てだったのだが、中学くらいの頃から呼び捨てが気恥ずかしくなりさん付けにしてるのだが。

怒られてしまい、直ぐに訂正するというやり取りを繰り返している。


とまぁそんなこんなで顔を洗いリビングに戻るとふと疑問が出てきたのだ、

みきは10年間毎日家事をしてくれているのだが、住み込みってわけではない。


近くから通っているみたいなのだが何時も朝8時に来て家事が終わり次第帰る。

そして何が疑問かと言うと、いつも俺は7時30分に起きてるのだ、早く来るのもあるのではないか?と思う人がいるから先に言っておかなければならない。

この10年間みきが8時以前に家に来たことは皆無なのだ、故に疑問に思ったのだ。


まぁともあれ本人に聞くしか解決方法は無い、丁度料理が出来てテーブルに運び終わっていたのでみきにちょっといいかと声をかけた。

「はい、なんでしょう?」

「みき、今日は早くないか?何かあったの?」

「え?そんな事は無いはずですが・・・・・・・・・」

と言うみきは頭に?マークが飛んでいるのが見えるくらい首をかしげている。


あれ?ってことは今何時だ?と思い時計を見ると俺は絶望したのだった・・・・・・

時計は8時10分を指してたからだ。


何故絶望しているのかと言うと、今日は入学式があるのだ。

幸い通う学校は同じ町にあるのだが、家から学校まで歩いて1時間かかるのだ。


完全に遅刻そんな文字が背中にのしかかってきていまにも潰れそうな思いになっているところに。

「これは完全に遅刻ですねぇ。でも、ちゃんと朝ごはん食べてくださいね!」

とにこにことした笑みで伝えてきたのだ。


要するにあれだ、遅刻しようが私が作った料理ちゃんと食べないと許さない。と言うことだろう。

俺は半分諦めつつも間に合う希望を残して、朝ごはんを丁寧に食べ(そうしないと怒られるからだ)急いで準備をして慌てて家から飛び出るのだった。


初日に遅刻とかどこぞの漫画かアニメかよと思いつつ走り出す俺だった・・・・・・。

ここまで読んで下さりありがとうございます。

感想や誤字脱字、意見なんかもありましたらバシバシお願いします。

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