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リベレーター ~俺の力は最弱最凶?!  作者: レナン
1章 さよなら日常、こんにちわ異常
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プロローグ

人にはみな可能性という分岐点があるそれが俺の持論だ。


あの時あの選択をしなければ、あの時あんな事を言わなければ、そんな事を少しでも思ったことがある人間は少なくないはずだ。


ほんの些細な事でもそこで人生という道はいろいろな可能性により分岐しているのだろう。

そうではなければ後悔したり嘆いたりするはずもない、そういった感情を持ってしまうのはやはり道が一つではなく可能性があったからではないだろうか。


そして、まさに今からその分岐する運命にある者がいる。


それはどんな人なのかって?

それは何処にでもあるようなマンションの一室。

これまた何処にでもいそうな毎日が幸せな母と父そしてその息子の3人家族。


今日はその息子の5歳の誕生日、父と息子が何が欲しい等と会話をし、母はケーキを作っているのだから。

誰がどう見ても間違うはずはない。

誰もが微笑ましいと思える空間がそこにはある。


そんな家族にどんな分岐があるのだろう。塩と砂糖を間違えたケーキが出来る未来に続くのかもしれない。

それとも欲しい物がちゃんと買ってもらえてさらに幸せになっていくのかもしれない、そんな可能性はたくさんあるのだ。


だがこれから起こる事はもう既に決まっているのだ。

何故そんな事がわかるか、何故言い切れるのか、そんな疑問は当たり前だ。


だってこれは俺の夢、過去に起きた出来事なのだから決まっていて当然だ。


気付いた奴もいるかもしれないが、この家族は俺の家族だそして息子は俺。

今まで偉そうに語っていたが、これから起こる出来事から目を背きたいただそれだけなのだ。


夢なら目覚めたら良いだけじゃないかって?


そんな事自由に出来るものじゃぁないだろう。

嫌だと思っていても見てしまうのだから仕方が無い。


こんな夢の話聞かされて迷惑だと思うかもしれないが、乗りかかった船だ諦めろ。


そんな事をやっていても夢は記憶を辿るのを止めない、いや止めてはくれないのだから。


幸せそうな空間が壊されるのは一瞬だ。

玄関の鍵が開けられる音が聞こえる


住んでる家族は家にいるのだからこんな事は起きる訳がないのだ。

だがそれは起きた、いや起きてしまった。


鍵が開いた音が聞こえて間髪いれずに3人の男たちが部屋に入ってくる。


男たちの格好は黒い服に黒いズボンそしてサングラスにマスク、そして手には刃物と拳銃、どう見ても強盗の類で間違いない。


そんな男たちが入ってきたのだから慌てるのは当然だった。


母は悲鳴をあげつつもちゃんと俺の前に立ち、父も俺と母を庇いながらも男たちに何者だと怒声を浴びせる。


男たちはそんな事はお構い無しに黙れと叫ぶおとなしくしていろと要求するのだ、


こういう場合はどう行動したら正しいのだろうか、相手は殺傷能力が高い武器を持っているがこちらは丸腰。


そんな場合取れる行動は一つしかあるまい。要求を呑むことしかできないのだ。

父と母は庇いつつも要求をのみ静かにしようとした時、これがまずかった。


小さい俺は混乱と恐怖のあまり泣き出してしまったのだ。

自分で言うのも変だがむりもないまだ5歳なのだから。


その泣き声を聞いた強盗の一人が黙れと言っただろと叫びながらその手の拳銃の引き金を引いた。


まぁ本人も威嚇のためだったのだろう、だがその銃弾は、俺の体を撃ち抜いたのだった。

そして父の怒った声やら母の悲痛な叫び、男たちのどよめき等が一斉に発せられる。


撃たれた俺の意識は朦朧となり目の前が真っ暗になるのだった。

そして俺は夢から覚めるのだ・・・・・・・・・・

ここまで読んで下さりありがとうございます。

感想や誤字脱字、意見なんかもありましたらバシバシお願いします。

如何せん初めての挑戦なので色々変なところもあると思いますが、長い目で見て頂けると幸いです。

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