出会い、再会の章 1
かなりゆっくり不定期で更新していきます。
それでも、この連載にお付き合い頂ける方は優しいです。
優しすぎて将来絶対詐欺にあいます(笑)
では、これからよろしくお願いします。
「今日の予定はどうします?」
今俺の前には、めちゃくちゃ可愛い女の子がいる。
そして、俺はなぜか真っ白な電車の中にいる。
いや、電車かどうかもわからない。ただバスにしては速すぎる、新幹線にしては遅すぎなスピードだからそう思っただけだ。
「ちょっとちょっとー。無視ですかー?
もう一度聞きますよ?今日は何しますー!?」
なんなんだここ。わけがわからない。
今日は普通に家を出た。もちろん学校に行くためだ。
「おーい。聞いてますかー?」
なのになんで今俺は、真っ白な空間に美少女と二人きりになってんだ。
意味がわからん。
「むぅ……。あくまで無視を貫き通すのですね。そんな人はこうしてやるっ!」
俺が少し考えこんでいると、急に頭に衝撃が走った。
「痛っ!!」
「もー、何回話しかければいいんですか!」
「あー、そんな話しかけてた?ごめん」
全然気付かなかった。今思えば美少女の口が動いてた気がしなくもない…。
「まぁ、わかっていただけたなら良いんですよ。まったくもう」
「でも、だからってハンマーで殴るのはどうかと俺は思う」
「大丈夫です。死にませんから」
「普通の人間だったら、打ちどころ悪ければ死ぬよ!」
こう俺が言うと美少女はとても不思議そうな顔をする。
そんな顔をされると俺が不安になる。
「な、何だよ……?」
「それはこちらが聞きたいです。なんであなたが死の心配をなさるのですか?」
「そりゃだって、一応人間だし……」
なんで俺がごもごも喋らなくちゃならないんだよ!
「?何を言っているのか、私にはさっぱりです。
大丈夫ですか?あなたはもうとっくに人間じゃないじゃないですか」
……は?