現場監督の副業3
更新遅くなりました。
すみません。
うーん、カータシキ魔法塔国
本当に塔ばっかりだな。
「こちらが現塔王マルティネス陛下の『異世界人研究所』の塔です。」
観光担当者が言った。
よく見るとどの塔も上の方が新しい。
異世界人の高位の術者の怒りをかって
60年くらい前に上半分を壊されたらしいな。
ほんの一瞬でだ。
人的被害は...キラキラした目で見てた
何人かの魔法使いたち(現塔王含む)
がその術者に回しげりされて打撲
おったくらいらしい。
恐ろしいな。
「塔王陛下は、こちらにいらっしゃるのですか?」
オレは猫をかぶってきいた。
「...えーと、ちょっと取り込んでまして...多分、こもってるとは思うのですが...。」
観光担当者は言った。
「多分?把握してないんかい?」
けんが言った。
そうだが、少し闘気は押さえてくれ、
話してくれるもんも
話してくれなくなっちまう。
「まあ、いいじゃないか、ニーシェル。」
オレはけんの肩を抱いた。
以外と小さいな。
「越郎さん?」
ニーシェルが見上げた。
身長もオレより低いのか...。
案外、オレより小さいな。
男前なカリスマな女性だと思ってたが。
なんで、下宿してたとき
気がつかなかったんだ?
「ニーシェル、あそこにいってみよう。」
目についた土産物店に肩をだいたまま
誘導した。
カータシキ魔法塔国は
ムリュフ精霊国に比べると
やっぱり田舎だ。
何を売ってるんだ。
カータシキ魔法塔国に行ってきましたクッキー?
魔法使いの杖ストラップ?
魔法使い変身セット?
なんかベタだな。
おお、本もあるな。
『これであなたも魔法使い。』
というハウツー本に
『魔法塔国再建物語』
という歴史物の本
『カータシキ魔法塔昔話』
っていうおとぎ話ものの本
『カータシキ魔法塔国観光ガイド☆タビン』
っていう観光ガイド本もある。
観光ガイドでも買うか。
「越郎さん、私、この変身ローブセット買います。」
なんかキラキラしてけんが言った。
おい、お前ほんもんの魔法剣士だろうが。
「ああ、売れ筋なんです、お薦めはセクシー系です...王女殿下はこっちの方がいいと思います。」
観光担当者はニーシェルの
顔をみて魔法剣士の変身セットを
薦めた。
しかも、男もんだよ。
「私、そっちのセクシー系の紫がいいです。」
けんが言った。
観光担当者は痛々しいものをみたような
顔をしている。
おい、けんは案外胸あるぞ。
「よかったら試着をどうぞ♪」
店主が言った。
けんは試着室に入ったな。
「観光担当者さん、この古塔に行くにわざわざ、海を通るのですか?」
観光ガイドの地図を示しながら
さりげなく聞いた。
ラーガラース烈王国との国境にある
古塔群で古代カータシキ魔法塔国は
ここにあったらしい。
ラーガラース側からこの古代都市遺跡に
行くのは容易だが。
カータシキ魔法塔国側は海より
入るしかない。
道がラーガラース側とつなげれば
容易にアクセスできて
御互い利益になるのだが。
「そうですね、確かに不便ですね、古代都市遺跡は外敵から身を守るために山を背に作られていますから、ラーガラース烈王国側の入り口が唯一の入り口です。」
観光担当者が言った。
わかってるんじゃないか。
「道がつながれば、お互い利益を生みますよ。」
オレは言った。
「...ええ、わかっています、議会にはかけたんです、お年寄りたちがこだわってるだけです、ラーガラース烈王国の土地は元々カータシキ魔法塔国のもんだとかいって。」
観光担当者がため息をついた。
やはり、年寄りがどこもネックのようだ。
「ぜひ、つなげましょう。」
オレは言った。
「......塔王様さえおこもりから出てきてくれればなぁ……仲間をつのってみます、あの計画すごく良いです。」
観光担当者は言った。
ちゃんと読んでくれたんだな。
「越郎さん、どうかな♪」
けん...いやニーシェルが試着室から出てきた。
紫のセクシー系のローブの胸元空きすぎだー。
「ニーシェル、やっぱり、魔法剣士の変身セットにしろ。」
オレは言った。
ニーシェルのこんなセクシーな姿は
オレ以外見せたくない。
「ええ?あれ本業だから変身にならないよ。」
ニーシェルが言った。
「意外と胸があるんですね。」
観光担当者が言った。
まったく、魅力的な身体を
見せつけるんじゃない。
これから、こっちは
大詰めだって言うのに。
絶対に道路をつなぐぞ!
カータシキ魔法塔国の現塔王マルティネス陛下は本日投稿(平成25年4月20日)、
新連載
ついでに呼ばれました...余生中なんですけど...。
に取り込み中に理由?
と一緒に出ています。
よろしくお願いいたします。
本当におくれて申し訳ありませんでした。




