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プロローグ 魔剣姫(マケンキ)の置手紙

新しい連載です。

よろしくお願い致します。

母ちゃんへ、縁談相手見極めてくるよ!

お父さま、心配しないでね。


「ああ、体が固まった、船旅はきついな。」

私は地面におりたところで伸びをした。


ここがムリュフ精霊国か...。

行き交う人々は黒髪で変わった

エキゾチックな服装をしている。


「さてと、どうするかな?」

辺りを見渡すと船旅の客を当て込んだ、

屋台がそこここにある。

腹ごしらえでもするか?


「それ、一つください。」

米を三角に固めたものが気になったので買った。

「はいよー!兄さん、外国人だね。」

屋台のおばちゃんが言った。

「まあね。」

私は答えた。


私は確かに外国人だ。

ラーガラース烈王国から来た。

この黄色みががったオレンジの髪は紫の目同様目立つかな...?

それから女なんだけど...まあ、いいかな。


「美味しいな。」

米をこのようにまとめる発想は故郷にない。

回りの塩味と中の焼き魚が絶妙だ、

「そうかい?」

おばちゃんはニコニコした。

「サービスだよ。」

おばちゃんがお茶を出してくれた。

この辺のお茶は独特だけどおいしい。

「ありがとう。」

私はありがたくもらった。


さてと、どうするかね。


「お城でアルバイト募集とかないかな?」

私はおばちゃんに聞いた。

「そんなの紹介でもなきゃないよ、掃除人だって身元がたしかな者しか雇わないって言うのに。」

おばちゃんが言った。


しまった!コネとかつてとか確保してから

くるんだんだった!


『そんなこともできないの?あなたは?』

と言って高笑いする母ちゃんの声が聞こえそうだ。


「アルバイトならそこで道作ってる日雇いのがあるよ、お城はやめときな、伏魔殿だってさ。」

....伏魔殿?仮にも一国の城が?


まあ、とりあえず、稼ぐか。

「おばちゃん、ありがとう。」

私はそういって言われた方へいった。


しかし、見事に誰も女って思わないな。

良いけどさ。


「では、よろしくお願いする。」

現場監督のおっちゃんはいった。

「はい。」

あ、しまった、本業の礼しちまった!

...って大丈夫か?

相手は庶民だし。


「ふぅ、疲れた...。」

よく働いたよ♪

「今日の賃金だ、それから、お前泊まるところはあるのか?」

現場監督の髭面親父が心配した。

「...ないよ、探さなきゃ。」

着いてすぐ日雇い入ったし。

「それじゃ、紹介する。」

現場監督が言った。

あー、ラッキーかも知れない。

もし、騙されてても逃げられる自信あるし。


「花乃おばば、客だ。」

案内されたところは質素で清潔感溢れる

感じのいい宿?下宿屋?って言うところだった。

「えっちゃん、お帰り...あ、いらっしゃい、連れ込むなんて珍しいね。」

沢山働いて来ましたというようにシワの

でもどこか凛としたお婆ちゃんが言った。

「連れ込むってなんだよ、花乃おばば、オレはそんな趣味はねーよ。」

現場監督が言った。

「...泊まり客かい!いらっしゃい。」

お婆ちゃんが言った。


一泊朝食付でこの値段安すぎ。

別料金で夕食も食べられるし。


「えっさん?お城で雇ってもらうのってやっぱり紹介状がいるんですかね。」

つては...。

「お城なんてやめろ、あんなけったくそわるいところ、どうしてもなら北にいって戦いで手柄たてれば行けるかもな。」

えっさん?は吐き捨てるように言った。


やっぱり北か...。

あそこは顔売れてるし...。

あそこの領主がなぁ…。


「オレは越郎(エツロウ)瀬田(セタ)だ、お前は?」

ああ、日雇いだからそんなに詳しく聞かれなかったね。

「けんです。」

偽名です、悪いね。

「...戦士の礼したり、それなのにこ気負いなく道路工事したりワケわかんないやつだな。」

あー、ばれてたか。

ま、いいけどね。


仕方ない、明日から北に行くか。

あの男に会うのは気が重いけど

そこしかつてがないや。

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