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けっかん

作者: YOU X
掲載日:2012/10/20

テストが終わったので、久々に短編を書かせてもらいます!

「はぁ、また次か・・・」

赤い服を着た男は、大きなボールを背負う。

そして、何度も何度も取ったことのある道を、もう一度通る。








「今日もお疲れだな。」

道を歩いている赤い服の男に、白い服の男が声を掛ける。

「お前は相変わらず暇そうだな。」

赤い服の男は立ち止まり、白い服の男に向き合う。

「まぁ、何もやることないから、暇ってことになるのかな?」

「お前はイイよな・・・俺は休む時間なんて一切ねぇよ・・・」

「まぁ、あれだ、頑張れよ!本気で疲れたら、俺が手伝ってやるよ。」

白い服の男は、赤い服の男の背負ってるボールを、右手で叩く。

「お前には無理だって。これは俺しか出来ない仕事なの!」

「そんなのやってみないと分からないぞ?」

「じゃあ、持ってみろよ!3mぐらい戻ったら同じの置いてあるから、自分で取ってこい!」

「了解!」

白い服の男は、赤い服を来た男が辿ってきた道を、逆に進もうとする。

「あ・・あの・・・」

「ん?」

逆に進もうとする白い服を着た男に、紫色の服をきた男が声を掛ける。

「逆流禁止ですよ・・・忘れたんですか?・・・」

「おお!危ねぇ危ねぇ!教えてくれてサンキューな!」

「は・・はい・・・」

「ってか、そもそもあいつが戻って取ってこいって・・・」

白い服の男が指差した先に、もう赤い服の男はいなかった。

「あ・・あいつって?・・・」

「くそっ、あのやろう逃げやがったな!」

「まぁ・・まぁ、落ちついて下さい。僕らは僕らの仕事をしましょう?」

「今は仕事なんかないだろ?」

「いつくるか分からないので、いつ来ても大丈夫なようにしときましょうよ!」

「まぁ、そうだな・・・」

2人は、赤い服を着た男が進んでいった方向に歩いて行く。









ある日、赤い服の男が大の字になって寝ているのを、白い服の男が見つけた。

「おい、休む時間なんてないんじゃなかったのか?」

赤い服の男は、その声を聞いて、すぐに立ち上がり、近くに置いてあるボールを背負い、走り出す。

「また、思い出してたのか・・・」

その言葉を聞き、赤い服の男は立ち止まる。

「何度考えても仕方ねぇぞ・・・あったことは何も変わらない・・・」

「分かってる・・・けど、勝手に頭に浮かんでくるんだ・・・」

「俺の目の前で死んだ奴もたくさんいる・・・

 でも、みんなの顔は、思い残すようなことがある顔じゃなかった。

 お前の友達もそうだったろ?出来ることはやったって顔してただろ?」

「でも、生きてたら、まだまだ出来ることはあった・・・」

「だったら、お前がそいつの分までやってやれ!」

「・・・」

「お前は・・まだまだ出来るだろ?」

そう言うと、白い服の男は、その辺に置いてあるボールを1つ持ち上げようとする。

「ぐっ・・ぐおおぉぉぉぉ!」

全力の力でも、膝ぐらいまでしか持ちあがらない。

「だから、お前には出来ないって・・・」

「出来ないことでも・・やるのが俺だ!・・・」

そう言いながらも、膝まで上がったボールを一度、足元に置く。

「そもそも、その仕事、お前担当じゃないから・・・」

「俺は、自分の仕事が出来るほど完璧じゃないんだよ!

 だったら、せめて出来ることだけでもしないとな!」

「だから、お前出来てねぇじゃん・・・」

「俺、欠陥だらけだから、何もできないし、誰の言うことも聞かない!

 だから、俺のやりたいようにやる!」

白い服の男は、もう一度ボールを持ち上げる。

結局、膝の高さが限界のようだが・・・

「ほ・・ら、早く来ない・・と・・・置いてく・・・・ぞ・・・」

白い服の男は、ボールを持ったまま、蟹歩きで進んでいく。

「・・・まったく、面倒な奴だな、お前。」

赤い服の男は、微笑みながら、白い服の男の後に続く。








「そろ・・そろ・・・か?」

「ああ、そろそろだ。」

2人は、超スローペースで、目的の場所まで進んでいく。

「お前・・なかなか・・・過酷なことやってん・・だな・・・」

「ああ。今日はいつもの5倍ぐらい時間かかってるけどな・・・」

その時、急に、白い服の男の表情が変わる。

「止まれ!」

「ん?後少しなのに、ギブアップか?」

白い服の男は、ボールを置き、クラウチングスタートの構えをとる。

「なんだ?落ちてたのか?」

「違う・・・お前は今まで通りの仕事をしろ・・・」

「それってどういう・・・」

赤い服の男が喋り終わる前に、白い服の男はとてつもないスピードで走りだした。

「あいつ・・・まさか!?」









「見つけた!」

白い服の男は、今まで走ってきたスピードのまま、目の前にいる人物に拳を放った。

その勢いで、その人物は5cmほど吹き飛んだ。

「てぇめぇ、どこのどこのどいつだ?少なくとも俺の知ってる顔じゃねぇぞ!」

その人物は立ち上がり、ぐちゃぐちゃになった青い服を整える。

頭には2本の短い角が生えていた。

「見つかっちゃったかぁ・・・でも、お前1人ならどうにかなりそうだな・・・」

「ふぅ・・・、どうやら、俺にも仕事が出来たみたいだな・・・」

青い服の男は懐から、青一色の棒を取り出した。

「じゃあ、さよならだ。名前も知らない兵隊さん!」

「それは、こっちの台詞だぜ!名前も知らないテロリスト野郎!」

2人は同時に走り出した。

白い服の男は、青い服の男に殴りかかろうとするが、明らかにリーチが違う。

青い服の男は、青い棒で、白い服の男に殴りかかってくる。

「そこだ!」

白い服の男は、一発のストレートを、青い服の男の胸に命中させる。

だが、青い服の男の顔は、笑顔だった。

『まずい!』言葉が発せられる前に、左肩に激痛が走る。

すぐに距離を取り、左肩に目をやると、青い棒が方を貫いていた。

「さて、そろそろ終わりにするか・・・」

青い服の男は、白い服の男に近づいてくる。

白い服の男は、逃げようとするが、体が動かない。

「ただの棒じゃないみたいだな・・・」

「もちろん、俺の持ってる最高級の毒素をもった俺の武器だ!

 貫いた相手はそう簡単に動くことなんてできないぜ!」

『俺ももう終わりか・・・まぁ、悔いはないからいいか・・・』

その時、すごいスピードで謎の物体が飛んでくる。

「ぐふっ!?」

謎の物体は、青い服の男に命中し、3cmほど吹き飛ばす。

「間に合ったか?」

そこには、赤い服の男が立つていた。

「お前・・なんで・・・」

「お前の雰囲気、なんかただ事じゃなさそうだったからさ・・・急いで追いかけてきたんだ。」

白い服の男が、青い服の男のいる方向に目をやると、そこにはあのボールが転がっていた。

「これは俺の仕事だ!お前は早くあのボール運んで来い!」

「俺は自分で決めたことを曲げない・・誰になんと言われようと・・・それが、おれの欠陥だ!」

「お前・・・」

「へぇ・・2対1か・・・まぁ・・・どうってことないか・・・」

その時、大きな音とともに、頭上の壁が崩れる。

「くそっ!このタイミングでかよ!」

白い服の男は、最後の力を振り絞り、青い服の男に向かって走っていく。

『せめて・・こいつも一緒に・・・』

だが、青い服の男は、もう1つの青い棒を懐から出す。

「残念だったな、兵隊さん!」

青き服の男は、青い棒を大きく振り上げる。

しかし、その棒を振り下ろすことは出来なかった。

「てめぇ・・・邪魔だ!離せ!」

赤い服の男が、青い服の男から、青い棒を奪い取ろうとしていた。

「今だ!早く!」

「ああ!」

白い服の男は、青い服の男を捕まえ、穴のあいた部分に向かって跳ぶ。

だが、距離が足りない・・・

「後ちょっとなのに!」

すると、下から何かが押しているのを感じた。

赤い服の男だ。

「お前!?」

「言っただろ?俺は自分の決めたことは曲げない!お前だって俺の仕事を手伝ってくれただろ?

 あの時から、あれはお前の手伝いをするって決めたんだ!」

「お前・・・」

そこに、紫の服を着た男が駆け付ける。

「おい!早く塞げ!被害が拡大する!」

白い男の叫び声を聞き、紫の服の男は、崩れた部分を塞いでいく。

そして、その穴が完全に塞がった時、もう2人姿はどこにもなかった。

























「そして、赤血球の仕事は、酸素の運搬。白血球の仕事は、免疫です。

 血小板は、血管が切れた時、それを防ぐのが仕事です。この3つは、絶対にテストに出します!

 しっかり覚えといて下さい!」

「先生・・・紙で指切れたんですけど・・・洗って来てイイですか?」

「そんなに切れたのか?ほっといても大丈夫そうならそのままにしとけ。

 どうしても気になるんだったら、すぐ洗ってこい。」

「じゃあ、洗ってきます・・・5分で戻って来ます・・・」

「馬鹿かお前は・・・1分で戻ってこい・・・」

以上。


血管の話でした。



途中、5cmとか3cmとか出てきましたが、cmは人間が使う単位です。

つまり、血管の長さを表してます。


赤い服の男や白い服の男からしたらかなりの距離です。


青い服の男はかなりの距離吹き飛ばされています。


もう一度言います。


か・な・り・の・距・離・で・す・!

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