接頭語もしくは接頭辞
そういや、これから使う用語としては接頭語というのを覚えていた方が便利だろうな。
このタイミングで一応教えておくか。
SI接頭語とかSI接頭辞とかいわれているものなんだけどな、SIというのは、国際単位系の略で、パソコンとかで使われているギガとかテラとかがそれに当てはまるんだ。
よく使うものは覚えておいた方がいいからな。10^(-24)~10^24までの物を教えておこう。
小さい順に10^(-24)がヨクト、10^(-21)がゼプト、10^(-18)がアト、10^(-15)がフェムト、10^(-12)がピコ、10^(-9)がナノ、10^(-6)がマイクロ、10^(-3)がミリ、10^(-2)がセンチ、10^(-1)がデシ。
10^1がデカ、10^2がヘクト、10^3がキロ、10^6がメガ、10^9がギガ、10^12がテラ、10^15がペタ、10^18がエクサ、10^21がゼタ、10^24がヨタっていうんだ。
例えば、1000kが1Mになるわけだ。
さて、実はこっちよりも使う回数が多い単位があるんだ。
倍数接頭辞というんだけどな、特に有機化学の範囲でよく目にしている物なんだ。
1がモノ、2がジ、3がトリ、4がテトラ、5がペンタ、6がヘキサ、7がヘプタ、8がオクタ、9がノナ、10がデカ、11がウンデカ、12がドデカということになるんだ。
これぐら覚えておけば、大概は何とかなるな。
例えば、クロロホルムは炭素1つに塩素3つに水素1つなんだ。これは、メタンの炭素1つに水素4つのうち、塩素が3つ代わった形になるんだ。これはクロロ(塩素)が3つあるメタンということで、トリクロロメタンということもできるんだ。
今度は、個数じゃなくて、接続している位置についての言葉だな。ベンゼン環って習ったよな。
…その首の振り方と表情から判断するに、覚えてないな。しゃーないな、今回だけは教えてやるよ。ベンゼン環というのはC6H6で、炭素が六角形で、外側に向かって水素がひっついている構造の、有機化合物なんだ。
上を尖らせた形で置いて、一番上を1位として、右回りに、2位、3位で、真向かいが4位、そして続けて5位、6位となるんだ。普通であれば、単に数字で書かれているな。そして、1位と4位の位置が水素以外のものであれば、パラ型。1位と3位もしくは5位の位置が水素以外のものであれば、メタ型。1位と2位もしくは6位の位置が水素以外のものであれば、オルト型と呼ばれるんだ。まあ、大概書かれる時は、全部右側優位になるけどな。だから5位と6位は基本使われないことを覚えておけばいい。
基本的な物はこれだけかな、後は、必要なら説明していくさ。