ハロゲンと希ガス
次は周期表の反対側、第17族と第18族について。
第17族をハロゲン、第18族を希ガスと言うんだ。
第17族元素の総称であるハロゲンは、一価の陰イオンとなるものばかりなんだ。ハロゲンランプってあるだろ。ハロゲンヒーターとかに使われたり、自動車の前照灯などに使われたりするんだけど、あれは、窒素とか希ガスとかと一緒にハロゲンガスを微量入れるんだ。そうすると、フィラメントの温度が白熱電球と比べて高くなって、明るくなるんだ。
ハロゲンは周期表の上側が反応性が高く、特に一番上に位置しているフッ素は強力な酸化剤としても使われることがあるんだ。
さて、第18族の総称としては希ガスというのが一般的だな。昔は不活性ガスと言われたこともあるけど、今じゃほとんど使われていない言葉だ。実は希ガスも化合物を作ることが分かったからな。一般的な利用例としては、ネオンがあるな。これは、希ガスを放電管という装置の中に充満させてから、電気を流すんだ。そうすると、青や赤などの光を発することになる。これがネオンサインになるんだ。
ああ、ついでに言っておくと、希ガスという名前から、空気中にごくわずかしかないように思われているけど、実際は窒素、酸素に次いでの3番目にアルゴンという希ガスが出てくるんだ。空気中の存在比は0.934%だから、その次の二酸化炭素の0.0314%の約30倍もあるんだ。