中和とpH指示薬と塩
酸と塩基が分かれば、次の段階だ。
中和と、pH指示薬と、塩だな。
まずは中和について。中和というのは、酸と塩基を一緒にした時に、それぞれの性質が打ち消される現象の反応を言うんだ。中和反応といか言ったりするな。中和が完全に終了すると、平衡状態になって、pH7になるんだ。まあ、それは酸も塩基も残らず反応しきった場合だけどな。一応の中和の条件というのは、物質量で、酸のH(↑+)と塩基の(OH↑-)が一緒であること。水溶液であるならば、酸の価数×酸のモル濃度×酸の体積と塩基の価数×塩基のモル濃度×塩基の体積が等しくなるんだ。
中和反応では、水分子が大量に生成されるけど、残されるものもあるんだ。それが塩ていわれるものなんだ。「しお」じゃなくて「えん」と読むから、注意な。塩というのは、酸のHも塩基のOHも残っていない正塩、酸のHが残っている酸塩、塩基のOHが残っている塩基塩の3種類に分けられるんだ。当然のことだけど、溶かした後の水溶液の性質はバラバラだからな。反応しきれない者も当然に存在してるから、酸塩や塩基塩というのがうまれるんだ。ちなみに、水分子を塩ということはほぼないから。
pH指示薬というのは、水溶液が、どのpHなのかの、概数を決める時に有効な薬剤だ。たいがい高校で使うのは5種類。酸性の方から、メチルオレンジ、メチルレッド、リトマス、ブロモチモールブルー、フェノールフタレインだな。どの指示薬を使えばいいかということについては、滴定曲線というものがあって、それで、反応についてのだいたいを見て、どれを使うかを決めるんだ。