第8話・レザリムスの動植物について教えて
拓馬「レザリムスには、どんな動植物が生息しているんですか?」
ググレ「拓馬くんの世界では、拓馬くんは世界中の動植物を把握して全種類言えるかな」
拓馬「世界中の動物や植物を答えるなんて、できません」
ググレ「そうだろうねぇ……それと同じだ、レザリムスにも数多くの動植物が生息している──一部を教えるコトはできるが、それでもいいかな?」
拓馬「それでいいです、教えてください」
ググレ「名称の後ろに〔食〕と付いているのは食用になるモノだ……まぁ、〔食〕とついていなくても食べようと思えば食べられるが、食人鬼から見れば人間は食べ物だからね」
【バットラモス】〔食〕レザリムスではポュピラーな動物、象くらいの大きさがあるバットラモスが一般的に知られている。
バッタの頭と羽、トラの手足、毛長マンモスの体。
「バッタ! トラ! マンモス! バットラモス!」
【シュガーツリー】〔食〕粉砂糖がかかった針葉樹、甘くそのまま食用になる、実も色鮮やかな赤い実がなる。
幹はチョコレートシロップの樹液で被われ、スライスアーモンドやクラッシュナッツのようなモノが付着している。
樹の芯はスポンジケーキのような食感。
夜になると、発光点滅する甘い虫の光りでイルミネーションされる。
【深海ドラゴン】〔食〕深い海に生息する海洋ドラゴン、深海魚のアンコウと同じサイズ。
吊るし切りで『深海ドラゴン鍋』にする冬の風物鍋の食材。
【草食ドラゴン】〔家畜化した種は食〕草食系のドラゴン、普段は大人しい。竜卵や竜乳(子供は卵生で生まれ母竜の乳を飲んで育つ)竜肉は食用になる。
【沼ドラゴン】〔食〕沼や池に生息する、全長三十~五十センチの角無しドラゴン。
皮はなめして竜皮紙として利用したり、革製品としても加工利用する。
開いて干物にしたり、塩漬けにもなる。
【ウオンテッドバット】
北方地域の雪上を、のそのそ歩いている姿が目撃される猫くらいの大きさの哺乳類。
性質は大人しく、ずうずうしい。顔の模様がドロボウほっかむりをして、口の周辺がドロボウヒゲのように黒くなっている。
民家に入り込んで食べ物を盗む。
逃げる時は、後ろ足で立ち上がる時もあり盗んだ食べ物を袋で担いで。
雪の中をノソノソ二足歩行で歩く。
【雪トド】〔食〕
北方地域の雪上によく寝転がっている。
雪中から、飛び出してきたり。雪中に潜ったりする。サウナから出てきた水着姿の女性が雪上に寝転がっていると、よく雪トドと間違われて狩られる。
【三頭ユニコーン〔ユニベロス〕】真ん中の頭はセオリー通りに純潔の乙女になつき。
右側の首は経験豊富な熟女好き(処女を軽蔑する)
左側の首は男好き(真ん中と右側の首は男嫌い)
【海モグラ】食・南方地域〕
陸に穴を掘って生活していた異世界モグラが、うっかり海底まで巣穴を広げてしまい。
そのまま、海中生活に適応してしまったモグラ。
狩られる時に「次に生まれてくる時は、アチの世界の人間に生まれ変わってこいよ」と魂に諭すと、真に受けてアチの人間に転生する個体もいる。
【フライング・サーモン】〔食・南方地域〕
ヒレの代わりに鳥の翼が生えていて遡上時期には、空を紅色に群れで染める
禁漁禁止空域があり、獲り過ぎないように保護されている。
【ナマアゲハ蝶】〔南方地域の昆虫〕
幼虫は背中に鬼面の模様があり「ナグゴハ、イネェエガァ」と鳴き、成虫のナマアゲハ蝶になると「ザゲヨゴゼェ」と鳴いて飛び回るようになる。
【(呪いの)人面ヤシ】〔食・南方地域〕
ヤシ実の表面に彫ったような人面模様が浮き出ているヤシの実。
一個づつ別人の顔で(必ず知人の顔をしたヤシの実がある)割るとその顔の人物の頭が、呪いで割れるとか割れないとか。
【食用ゾンビ菌】〔食〕
納豆菌とか乳酸菌とか麹菌のように、人々の役に立つ良質な菌類。
付着した生物を食用可能な『生きているゾンビに変える』たまに人間が食用ゾンビになってしまい食べられるコトもある。
(ゾンビ化しても凶暴化はなく、害もない)
【炎光虫】
ダンジョンなどの壁にとまって、ダンジョン内の光源になっている。
腹部が電球のように球体で、炎のような燐光が腹部内で揺らぐ。
キャンプでは、揺らぐ炎の代用でキャンパーたちが眺めて癒されている。