第16話・異界大陸国レザリムス〔異世界〕のトイレ事情について教えてググレ・グレゴール先生
拓馬「グレゴール先生、前から気になっていたんですけれど……レザリムス(異世界)のトイレってどうなっているんですか?お尻を拭く紙とかあるんですか?」
ググレ「また、一番の禁忌を……チッ」
拓馬「あ、またチッって言った」
ググレ「先に言っておくが。アチの世界の国々や、拓馬くんが住んでいる〔日本〕だったか……の、田舎と都会ではトイレ事情は異なるから……わたしが分かる範囲の答えでいいかな?」
拓馬「それでいいです」
ググレ「結論から言うと、レザリムスのトイレは一般的には【生物水洗】方式だ」
拓馬「下水に流して処理をする水洗トイレなんですか? スゴいじゃないですか」
ググレ「いや、水洗と言っても流すワケじゃない……食べて処理をするんだ」
拓馬「排泄物を食べる?」
ググレ「拓馬くんは、汚物を溜める方式のトイレを知っているかな?」
拓馬「おじいちゃんの田舎にありました……初めて見た時は衝撃でした、便器穴の下の方にウ●コが見えて」
ググレ「ふむっ、その穴の中に汚物を食料とする『スライム』が池のように溜まっているのが、レザリムスの一般的なトイレだ」
拓馬「スライムが排泄物を食べて、処理をするんですか?」
ググレ「そうだ、落ちてきた排泄物はスライムがさらに隠すように下の方に運んで、食べて処理をする……液体も個体も、男性はともかく女性には不評のトイレだ」
拓馬「お尻を拭く紙とかは?」
ググレ「それも、汚物スライムだ……下の方から触手みたいに伸びてきて、拭き取ってきれいにしてくれる。年間通して井戸水みたいに温度は変わらないから快適だ」
拓馬「女の人も、男の人もスライムにお尻を拭いてもらうんですか? オ●ッコした後も?」
ググレ「女も男もだ、以前は転生者が、よく汚物処理スライムに転生して、トイレの底で一生を終えたものだ」
拓馬「げろげろ」
異界大陸国レザリムス教えて、ググレ・グレゴール先生~おわり~




