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第1話・異世界のレザリムスに……どうしてライオンのヌイグルミがあるの?

異界大陸国レザリムスのコトを西方地域の厄災先生が教えてくれるそうです

拓馬「はじめまして、ググレ・グレゴール先生」

ググレ「こんにちは、拓馬くんだね。赤いガイコツ傭兵『カキ・クケ子』の弟さんで、まったくたくましくない身体つきの、名前負けしている拓馬くん……なんでも聞きたまえ」


拓馬「先生は西方地域で、どんなお仕事をなされているんですか?」

ググレ「暗黒邪教の大司祭をしていて、西方に災いをバラ蒔いて人の心を歪ませているよ」


拓馬「悪い人なんですか?」

ググレ「西方地域ではね……教師もやっているから、安心しなさい君には何もしないから。はいコレ、ググレ暗黒教の活動内容無料テキスト小冊……読んでおいてね、最後のページに教団への入信書があるから」

拓馬「はぁ……さっそく質問なんですが『異世界のヌクヌク島に、ライオンのヌイグルミって変じゃないですか?』」


ググレ「そうきたか……君は気づかなくてもよいことを気づいてしまったね──シチリア島でマフィアのコトをあれこれ詮索して、長生きできないタイプだね……質問にお答えしよう、君は長崎の出島を知っているかな?」


拓馬「はい、江戸時代に異国と貿易をしていた場所ですね」

ググレ「そうだ、レザリムスにもアチの世界〔現世界〕と交流がある、東方地域の【デジーマ】と呼ばれている場所があってね、アチの世界の文化や情報や知識はレザリムスの各地域にも伝わっているんだ」


拓馬「陸路のシルクロードや、海路で世界が一つになっていたのと同じですね」

ググレ「そうだね……江戸時代にも日本にゾウやラクダが訪れていたからね……異世界にライオンが迷い込んでいても、不思議じゃない。ヌイグルミだってアチの世界からゲームセンターの景品がコチの世界〔異世界〕に持ち込まれたからだろうね」


【アチの世界〔現世界〕とコチの世界〔異世界レザリムス〕との繋がり】


ググレ「拓馬くんは〝白詰草(クローバー)〟を知っているかな?」

拓馬「あの、四つ葉のクローバー必死に探すけれど、なかなか見つからない雑草ですか……子供が指輪とか冠作って頭にかぶって歩いている、四つ葉のクローバーは三つ葉が踏みつけられて、四つ葉になったと聞いたコトがあります」


ググレ「先生が調べてきたコトを先に、いけしゃあしゃと喋りやがって、このガキ…白詰草というのは元々は日本にはなかった……あれ、異国からの輸入品の木箱の中にクッションの代わりで詰められていた草だぞ、赤い詰め草が詰められていた時もあったから、赤いのは赤詰草と呼ばれていた〔これ本当〕」


拓馬「それがどうして、定着した雑草に?」

ググレ「江戸時代に、白詰草の種を試しに蒔いてみたら根付いたんだよ……そこから日本中に増えていった」

拓馬「うそっ、そんなコトが本当に?」


ググレ「逆に日本からも異国に輸出されていたモノもある 醤油(しょうゆ)なんか結構、貴族の間では高級品として重宝されていたようだね……日本からも輸出品の箱の中にもクッションとして、詰められていて西洋に影響を与えたモノもあるんだよ」


拓馬「なんですか?」

ググレ「【日本の浮世絵】だよ、当時の日本では古新聞のような感覚で、刷られた浮世絵を箱に詰めて品物と一緒に輸出していたらしい」

拓馬「へぇ~」

ググレ「雑にクッション代わりに扱われて海外に送られた、浮世絵の存在は印象派の画家。ゴッホやモネの作品にも強い影響を与えたらしいね……【レザリムスも、現世界の影響が混在している異世界だ】」

拓馬「勉強になりました」


ロヴン「次回は、おさらいで……コチの世界とアチの世界の人やモノの移動について勉強するよ」

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