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戦の準備1

天文9年(1540年春)9歳


俺の屋敷に伊賀軍オールメンバーが集結している。いくさ評定だ。


百道丹波守三太夫と服部石見守保長、藤林長門守正保のオヤジたちに、軍師の山本勘助、侍大将の森可行と藤堂虎高、島清国、さらに文官の村井貞勝と木下弥右衛門といった顔ぶれだ。


まだ武将も文官も少ないな……

武将達には郎党がいるし、郎党込みで何とか軍を回していくしかないな。


「勘助! いくさ評定の進行役を頼む」

「では、話を進めさせていただきます」


勘助の説明が始まる……


まず北畠家の戦力です。

北畠家は20万石で最大動員兵力は5000人と見込まれます。

北畠家の兵は農民兵が主体ですが、武将たちの剣や槍の練度が高いため、乱戦に持ち込まれると不利になるかと思います。


当主は北畠晴具、嫡男は北畠具教です。本拠地は霧山城です。

主な武将としては田丸直政、鳥屋尾満栄、吉田兼房、家城之清、波瀬具祐といったところ、一門衆は木造具康、大河内教通、岩内光安、坂内具義となります。


さらに長野家や関家は、伊賀攻めのおこぼれに預かる算段で参戦を予定しています。北畠家の推定侵攻兵力は3000人、長野家や関家の推定侵攻兵力は1000人と予想します。計4000人です。


これに対して伊賀軍です。

総勢常備兵5000人のから伊賀に防衛として1000人を残します。したがって今回の出撃総兵力は4000人となります。これに忍び衆の偵察連絡部隊100人と特殊部隊400人が加わります。計4500人です。


内訳を申し上げます。

対北畠家との戦力は計3000人です。

大将は森可行、副将は工藤昌祐と工藤 祐長、参謀は山本勘助となります。

兵の構成は槍隊が2000人、爆弾クロスボウ隊が200人です。クロスボウを使った爆弾攻撃を行います。さらにライフル隊が800人となります。


対長野家と関家との戦力は計1000人です。

大将は藤堂虎高、副将は島清国となります。

兵の構成は槍隊が700人、爆弾クロスボウ隊が100人です。ライフル隊が200人です。


特殊部隊400人についてです。

隊長は百道丹波守と服部石見守、藤林長門守となります。

装備は、リボルバー拳銃が300丁、爆弾クロスボウ100個です。


偵察連絡部隊として忍び衆100人です。


以上となります。


日の本のいくさで最初に鉄砲を活用したのは俺になるな!

それにしても、オヤジたちが張り切って訓練しまくった精鋭忍者の、特殊部隊なんて最強兵士だよ! 装備も凄いしね。こんなのに攻められたら、どんな城でも落ちると思うよ。


ライフルや拳銃、榴弾の使い方については、オヤジたちや侍大将達が猛訓練している。ライフルは150m程度なら100発100中のようだ。


集団戦においての銃は100発100中の狙撃よりも、弾幕として活用する方が良い。現実的に考えれば、弾幕を張るのは、相手がはっきり見えてくる200から300mぐらいの距離がちょうど良いと思う。


そのぐらいの距離は、弾幕にビビッても、攻め手が引くに引きにくい距離だ。


俺はオヤジに「忍者は優秀だからどんどん養成して増やして欲しい」と、伝えてある。

オヤジは「誰でも忍者に成れるわけじゃないのだぞ!」と、自慢げに言っていた。


そうなのだよな。忍者は適性がある人が少ないのと養成するのに時間がかかるのが欠点なのだ。






ここまで、お読みいただきありがとうございます。

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