表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/242

至高の匠スキル発動3

天文8年(1539年春) 8歳


蔵も用意できた。収納する箱も棚もできた。

いよいよ伊賀軍本命の武器を大量生産するぞ!

戦国時代を制するには火縄銃なんかでは話にならないのだ。


いくさに使うなら最低限ライフルだろ。

雨で使えないとか弾込めに時間がかかるとかダメに決まっている。

ホントは自動小銃とかがいいのかもしれないけど、自動小銃とかはあんまり興味がなくて、どういう構造なのか頭に浮かばない。


たぶん作るのは無理だ。

でもまあこの時代にライフル! 

これで十分でしょ!


とにかくライフルを作れるか試して見よう。

俺が前世で興味を持って調べていたのは1つだけ、アメリカ開拓時代、西部を征服した銃として有名な『ウィンチェスターM1873ライフル』だよ。


レバーをカシャカシャしながら弾を送る機構が面白かったので色々調べた。

俺はやっぱりこういうメカがカシャカシャ動いているのが好きだ。構造も鮮明に頭に入っている。


ライフルの構造を頭に描きながら『創造 ライフル 2丁』と念じると、ライフルが2丁現れた。

やったぜ! 


このライフルの仕様は、全長1,100mm、口径0.44inch(11.2mm)、装填可能弾数12発(0.429inch マグナム弾)、殺傷に有効な射程は集弾の安定する150m程度だ。弾丸はずっと遠くまで飛んでいくけどね。


大量の敵兵が突撃してきた時に集弾できている必要ないから、射程が300mぐらいあると思って、バカバカ打っても有効だと思う。これは使ってみないと分からないけどな。


問題は火薬だよな。製造工程は、至高の匠スキルをパワーアップした、知識自動補完機能に丸投げだ。

弾丸の構造と思い浮かべ、黒色火薬や雷汞らいこうの製造過程を知る限り頭に思い浮かべながら『創造 弾丸 100個』と念じると、弾丸が100個現れる。

良かった!


まだ安心できないぞ! 動作確認しないとダメだ!


まずは試し打ちだな。急に見た事もない銃が現れて目が点になっている道順に使い方を説明する。外に出てもらい庭の木の大きめの枝に向けて5発打ってもらった。

枝が吹っ飛んだ。ちゃんと使えそうだ。


ついでに、『44口径のリボルバー拳銃』も10丁作る。こちらは殺傷に有効な射程は50m程度だ。この距離は、あくまでも集弾を考慮した距離だ。弾丸はライフルと共用できるので、とても便利だ。


それから映画でランボーが鏃につけていたあの『小型榴弾』も作ってみたい。

流石に無理かと思ったけど、小型榴弾が10個出現した。クロスボウの矢の先端が差し込める穴があいている。


この穴は雌ネジを切ってあるので、矢の先端部が雄ネジに加工されているクロスボウの矢を200本創造しておいた。


榴弾付きの矢をクロスボウで飛ばす『ミニ榴弾砲』として使う予定だ。どうしても作ってみたかった。映画見た人なら同じこと思うでしょ。


神様との付き合い方がだんだん分かってきた。神様はあまり深く考えないタイプの神だ。過去の転生者が皆死んでいるのはそのせいなのだろう。


しかしきちんと話せば、話を聞いてくれるようだ。

神様の都合というのは俺には分からないけどね。


スキルの与えかたも結構大雑把だ。

うどんセットしかできないスキルには驚いたが、パワーアップしてもらったスキルは、こんなスキルを、俺が貰って大丈夫かなレベルのスキルになっている。


神と人とは感覚が違うということを理解して付き合っていく必要があるな。


道順に使い方を説明して、クロスボウの矢に榴弾を装着してもらう。

とっても危ないので河原までいっしょに移動して試してもらう。

少し心配なのでクロスボウを木の枝に固定して、遠くから紐でトリガーを引かせた。


河原の石にあたって大爆発! 成功だけど、危険だな! 取り扱い大注意だ!


小型榴弾を収める蔵は、他の蔵とかなり離れたところに作ってもらった。壁を厚くしてもらって、蔵の周囲に土手も作らせておいた。


よっしゃ。蔵の準備を待って大量に作るぞ。


こりゃ伊賀忍者軍団は無敵だな。

課題は火器の取り扱い教育だな。暴発したらいくさの前に伊賀軍が全滅する。





ここまで、お読みいただきありがとうございます。

初めての作品ですので

あたたかくご支援いただければありがたいです。


励みになりますので

ぜひブックマークや評価などをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ