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2.出会い


「うわぁぁぁぁ! 助けてくれ!!」


「こっちにこないで!! いやぁぁぁ!!」


逃げ惑いながら、助けと恐怖の悲鳴を上げる人々の声があちこちから聞こえてくる。


「ん・・・・・」

意識が徐々に戻ってくる。


「確か私・・・・風にあおられて川に落ち・・・・た?」

うつぶせに倒れていた身体をゆっくり起こす。


「濡れてない・・・・どういうこと?」



「きゃぁぁぁぁぁ!!」


「な、何?!」


映画やゲームでしか聞いたことがない叫び声に、反射的に声の方を見る。


若い女性が、醜くい恐ろしいゾンビのようなものに追いかけられている。

女性だけではない。あちこちで人々の叫び声がし、炎があちこちで上がっている。


「はっ・・・・なっ、一体、何が起きているの?!」


意識を失っていたせいか頭が働かない。目に映る光景があまりにも壮絶で現実感がない。

だが、あちこちで舞い上がる火の粉の熱が、息苦しい煙が、何かの腐臭が現実だと訴えている。

炎に包まれた見たこともない町で、不思議な衣装を纏った人々がおぞましいモノに追いかけられている。

頭の中で警鐘がなっているのを感じるが、どうしたらいいかわからない。


———逃げなきゃいけないのはわかるけど、どこによ?! 水場はわからないから、風上とか?出火元がわかない状態で動やみくもに走って大丈夫? ———



「おい! そんなところで何をぼーっとしている! 死にたいのか!!」

「ひゃ?」


後ろから突然聞こえた大きな男の人の声に、フリーズしていた身体が反応した。


「くそっ! この町はもう手遅れだ。移動するぞ!!」

「ま、まって下さい! いったい何が?!」


煙と炎で良く見えない中、声がする方から手が伸びてきて私の腕をつかんだ。


「ごちゃごちゃ騒ぐな!!つかまれ!!」

引き寄せられたことで、声の主が20代くらいの男の人だとわかった。


上手く動けない私を荒っぽく抱き上げ、

男の人が乗ってきたと思われる馬に乗せられた。


馬?! 乗馬体験くらいしか経験ないけども?!


別の意味でフリーズしていると、さっきの男の人が後ろに乗るのを感じた。


あ、1人乗りしなくていいのね——— 「っわぁ?!」


「しゃべるな!! 舌をかむぞ!」

馬の1人乗りの心配をしている場合ではなかった。


男の人が操る馬は駆け出した。

馬にまともに乗ったことがないが、こんなにも速いものなのだろうか。

赤く染まっていた景色が後方へ流れさって行く。


馬の走る振動と風の音、そして私を包む力強い腕を感じ、これは夢ではないのだと改めて思った。


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